【ヨセミテ国立公園】ブライダルベール滝の行き方・所要時間20分の短距離トレイル

ヨセミテの観光スポットBridalveil Fallはなぜ人気?

ヨセミテと言えばグレイシャーポイント(Glacier Point)やヨセミテ滝(Yosemite Falls)、ミストトレイル(Mist Trail)など、数多くの人気観光スポットがあります。

今回はヨセミテバレーのレストランやホテルなどからもアクセスしやすいブライダルベールフォール(Bridalveil Fall)についてご紹介します!

ぜひヨセミテ観光をする前に、観光スポットの詳細を知って、より充実した時間を楽しんでみてくださいね!

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ブライダルベールも有名な滝の一つだよね!駐車場から滝までも距離が短いから家族全員で景色を楽しめる所が良いよね。

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なんでブライダルベールなんだろう?どんな滝なのか気になる!!

ブライダルベールフォールとは?

ブライダルベールフォール(Bridalveil Fall)は、カリフォルニア州にあるヨセミテ国立公園の代表的な滝の一つです。

落差は約188メートルにも達し、滝壺まで一直線に落下するその姿は圧巻です。

「ブライダルベール(花嫁のベール)」という名前の由来は、

滝水が強風にあおられて霧状に広がる様子がまるで花嫁のヴェールのように見えることから名付けられました。

実際、近くで観察すると風に吹かれた水しぶきが白いベールのように広がり、とても幻想的です。

ブライダルベールフォールは年間を通じて水が枯れることなく流れ続ける滝であり、ヨセミテバレーに入って最初に目にする滝としても知られます。

毎年世界中から何百万人もの旅行者を惹きつけている人気な滝の一つです。

豆知識

ブライダルベールフォール(Bridalveil Fall)は、先住民アワニチ族からは「ポホノ」と呼ばれていたそうです!

ポホノとは「風の吹く霊」という意味で、彼らはこの滝に谷の入口を守る復讐の精霊が宿ると信じていました。

また滝から立ち上る霧を浴びると結婚の機会に恵まれるという言い伝えも残されています。

どのくらいの大きさなの?

ブライダルベールフォール(Bridalveil Fall)の落差は、約188〜189メートル(約620フィート)あります。

ヨセミテ国立公園内ではヨセミテ滝ほどの高さはありませんが、それでも高層ビルに匹敵するスケールで、真下から見上げるとかなりの迫力です。

滝はヨセミテバレーの南側の断崖から一気に落ちており、「プランジ型(まっすぐ落ちるタイプ)」の滝に分類されます。

トンネルビュー(Tunnel View)やバレービュー(Valley View)など、バレー内の各ビューポイントからもよく見えるため、

ヨセミテバレーを象徴する風景のひとつになっています。

また、ブライダルベールフォールは年間を通してほぼ枯れることがない滝としても知られており、

季節ごとに表情を変えながら、いつ訪れてもその姿を楽しめるのが大きな魅力です。

ブライダルベールフォールはどうやってできたの?

ブライダルベールフォールは、氷河によって形作られた「懸谷(けんこく)=ハンギングバレー」から流れ落ちる滝です。

ヨセミテバレー全体は、かつてこの地域を覆っていた巨大な氷河が、谷を削りながら移動したことで、現在のような深いU字谷の地形になりました。

一方、ブライダルベールクリーク(Bridalveil Creek)が流れる支谷は、メインの谷(ヨセミテバレー)ほど深く削られなかったため、

氷河が後退したあとも「谷の途中が高い位置で終わっている」状態になりました。

この“途中で切り落とされた”ような地形が懸谷であり、その縁から水がメインバレーの底へと一気に落ちているのが、現在のブライダルベールフォールです。

つまり、この滝は単に川が崖から落ちているのではなく、「氷河が作り出した深い谷」と「その支谷」との高低差が生んだ、地質学的にも特徴的な滝なのです。

ヨセミテ滝なども同じく懸谷から落ちる滝で、ヨセミテのダイナミックな地形を物語る存在と言えます。

季節ごとの見え方の違いとは?

ヨセミテの滝巡りを計画するなら、春から初夏がベストシーズンです。

冬に降り積もった雪が溶け出す4月〜6月頃にかけて水量がピークとなり、ブライダルベールフォールも最も豪快な姿を見せます。

雪解け水を源流とするこの滝は、春〜初夏には雷鳴のような轟音を響かせて谷に水煙を上げます。

晴天の日には滝の中ほどに美しい虹がかかることもあり、絶好のシャッターチャンスとなります。

一方、夏後半から秋にかけては水量が徐々に減少し、

晩夏や秋のブライダルベールフォールはまさに「花嫁のベール」の名が示すように繊細で優美な姿となります。

雨の少ない時期には滝の水が岩壁の途中で霧散して地面まで届かないこともあります。

しかし秋には周囲の木々が紅葉し、滝周辺の森が色づくため、水量が少なくとも絵画のように美しい風景が楽しめます。

冬のブライダルベールフォールもまた別の魅力があります。

谷の西側に位置する滝は冬季は日陰になる時間が長く、気温が下がると滝の周囲に氷柱ができたり歩道が凍結したりします。

冬季は水量も少なめですが、そのおかげで滝が吹き飛ばされて霧となる様子がよりはっきりと観察できます。

雪景色の中、白い滝が風に舞う光景は神秘的で魅力的です。

ただし冬に訪れる際は防寒と滑り止め対策が必要なので注意です!

ご自身の旅の目的に合わせ、ベストな時期を選んでみてくださいね。

駐車場からブライダルベールフォールまではどのくらい歩くの?

ブライダルベールフォールの公式トレイルは、駐車場から往復約0.8km(0.5マイル)、標高差約24mの短い遊歩道です。

ゆっくり歩いても往復20分前後で、難易度も「イージー」とされているため、小さなお子さま連れやハイキング初心者の方でも歩きやすいコースです。

道は基本的に舗装されており、一部区間は車いす利用者にも対応できるよう整備されています。

ただし、春〜初夏の水量ピーク時には、終点近くは滝のミストで路面が濡れて滑りやすくなったり、風向きによってはしっかり濡れてしまうこともあります。

また冬は凍結してアイスバーンになることもあるため、足元には十分注意が必要です。

メイン駐車場が満車の場合は、サウスサイドドライブ(Southside Drive)沿いの路肩駐車エリアからアクセスするルートもあり、

その場合は片道約0.4km(0.25マイル)程度歩く距離が増えますが、途中でブライダルベールクリークやバレーの景色を楽しみながら滝へ向かうことができます。

他の人気スポットからもブライダルベール滝が見える!?

ヨセミテには人気の展望ポイントが多く存在しますが、以下の場所でもブライダルベールフォールを見ることができます!

有名な撮影スポットですので、ぜひ写真を撮ってみてくださいね。

トンネルビュー

トンネルビューは午後から夕暮れ時にかけて谷全体が美しく照らされるため、人気の撮影時間帯となります。

太陽が西に傾くにつれエル・キャピタンやハーフドームが黄金色に染まり、ブライダルベールフォールにも柔らかな光が差し込みます。

日没後もしばらく空が茜色に焼けることがあり、薄暮の中に浮かぶ滝と山々は息をのむ美しさです。

定番スポットゆえ日中は観光客で混み合いますが、夜明けや日没直後は比較的静かなので、三脚を据えてじっくり撮影したい方は狙い目です。

ヨセミテバレー・ビュー

バレービューは谷底のマーセド川沿いにあり、エル・キャピタンとブライダルベールフォールなどを一緒に写真に収められるポイントです。

川岸に配置された大きな岩と、背景の滝と岩壁の組み合わせが絵画のような構図を生み出します。

特に春の増水期には川面が広がり、滝のリフレクション(映り込み)が狙えるため、多くの写真がここから撮られています。

朝方は逆光になりますが、午後には順光で滝に光が当たり、コントラストのはっきりした写真が撮れるでしょう!

近くの駐車場が小さいので、満車になることも多いのが注意点です。

どこかに行くついでに駐車場が空いていたら立ち寄る、くらいで考えておくと良いかもしれません!

滝の歴史と現在について

ブライダルベールフォールはヨセミテの自然史や文化とも深く関わっています。

前述の通り、先住民アワニチ族に伝わる伝説では、この滝には「ポホノ(Pohono)」という精霊が宿るとされてきました。

ポホノは渓谷の入口を守る復讐の霊であり、谷を去るときに滝の近くに立ち寄る者に祟りをなすと言い伝えられました。

そのため、アワニチの人々は谷を後にする際はブライダルベール滝に直接近寄らないよう注意したといいます。

また、滝の霧を浴びると結婚の機会に恵まれるという言い伝えもあり、ブライダル(花嫁)という西洋的な名称と相まって「縁結びの滝」のようなロマンチックなイメージも持たれています。

さらに、19世紀半ばのヨセミテバレー発見以降にこの滝も広く知られるようになりました。

現在の名称「Bridalveil Fall(Bridal Veil=花嫁のヴェールの滝)」は、1850年代にある新聞編集者がその優美な見た目にちなんで提案したものと言われています。

以降、この呼び名が定着し、開拓時代から現代に至るまで数多くの画家や写真家がブライダルベールフォールを作品に収めてきました。

特に著名な写真家アンセル・アダムスは、1940年代にトンネルビュー(当時はインスピレーションポイントと呼ばれた付近)から撮影した

ヨセミテ渓谷の白黒写真でブライダルベール滝を印象的に写し、その作品は世界中に知られています。

そうした芸術作品の影響もあり、ブライダルベールフォールは「絵になる風景」の代表格として多くの人々を惹きつけてきました。

また、近年では自然保護の観点からブライダルベール滝周辺の環境整備も進められています。

老朽化したトレイルや展望デッキの改修、駐車場の拡張などが行われ、以前にも増して安全かつ快適に滝を楽しめるようになりました。

これらのプロジェクトには地元の支援団体やボランティアも参加し、地域コミュニティにとっても大切な自然資源として保全活動が続けられています。

ブライダルベールフォールの美しさが次世代にも受け継がれるよう、訪れる私たちも規則を守りつつその魅力を満喫したいものです。

最後に

ブライダルベールフォールはヨセミテの観光スポットの中でも、とても有名で人気な場所の一つです!

ヨセミテフォールなどは秋ごろになると水が枯れてしまうこともありますが、

ブライダルベールフォールは水が流れているのを見ることができます。

また、拠点となるヨセミテバレーのホテルやレストランなどから近いエリアに位置している所もポイントの一つです!

ぜひヨセミテ観光の際はブライダルベールフォール付近も散策してみてくださいね!

インスタグラムでは他にも魅力的な観光スポットをご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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