はじめに

海外旅行から帰ってきたあとも、ふとした瞬間に思い出してしまう光景というものがありませんか。

皆さんこんにちは。
エコドライブの鈴木です。
今日は、チキンラーメンでおなじみの日清食品さんの話をしてみたいと思っています。
じつは先日アラスカに行ってきたのですが、その余韻に浸っているなかで、「いや、日清ってすごいな」と感動してしまったエピソードがありまして、それが頭から離れなくなってしまったのです。
どうしても皆さんと共有したくなったので、今回はその話をさせてください。

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普段の生活のなかで、カップヌードルについて深く考える機会はあまりないかもしれません。
スーパーやコンビニに行けば当たり前のように置いてあって、忙しいときや小腹が空いたときに手軽に食べられるもの、というイメージを持っている方も多いと思います。
ただ、今回アラスカで体験した出来事は、その「当たり前にある商品」が、じつはどれほどすごいものなのかを改めて感じるきっかけになりました。
アラスカとはどんな場所なのか

まず、今回の舞台となったアラスカという場所について、少しだけ触れておきたいと思います。
アラスカは、アメリカのなかでもかなり特別な場所です。
アメリカ本土の西海岸からそのまま陸続きで行ける場所ではなく、カナダを挟んださらに北西側に位置しています。
北は北極海に近く、西側にはベーリング海、南側には太平洋やアラスカ湾が広がっていて、自然のスケールが非常に大きい地域です。
アラスカは、アメリカの州のなかで面積が最も大きい州でもあります。
山、氷河、森林、雪原、湖、海岸線など、同じアラスカと言っても場所によって景色も気候も大きく変わります。
日本で暮らしている感覚からすると、アラスカというだけでかなり遠い場所に感じますが、実際に行ってみると、自然の厳しさやスケールの大きさを強く感じる場所でした。
観光地としてはとても魅力的な場所である一方で、自然の厳しさも強く感じます。
都市部を離れると人工的な明かりや建物が少なく、空が広く見えます。
その代わり、冬の夜は気温が大きく下がり、風や雪の影響も受けやすくなります。
アラスカでの体験は、ただの観光というよりも、自然のなかに入っていく感覚に近いものがありました。
そもそもオーロラとは?なぜアラスカで見るのか

今回のアラスカ旅行の目的は、オーロラを見るツアーに参加することでした。
ここで、そもそもオーロラとは何かについても簡単に補足しておきます。
オーロラとは、夜空に光のカーテンのようなものが現れる自然現象です。
英語ではNorthern Lights、またはAurora Borealisと呼ばれます。
緑色の光がゆらゆらと揺れて見えるイメージが強いですが、条件によっては赤や紫、青っぽい色に見えることもあるそうです。
オーロラは、太陽からやってくる粒子と地球の磁場、大気が関係して起きる現象だと言われています。
宇宙から来た電子などが地球の磁場に沿って流れ込み、上空の大気中の原子や分子とぶつかることで光が生まれます。
つまり、夜景やライトアップではなく、地球と宇宙の動きが重なって見える自然の光なのです。
だからこそ、一度は見てみたいと思う人が多いのだと思います。
なぜアラスカがオーロラ観賞地として有名なのか
アラスカがオーロラ観賞地として知られているのは、地理的な条件も関係しています。
オーロラは地球上のどこでも同じように見えるわけではなく、見えやすい地域があります。
特に北極圏に近い高緯度の地域では、オーロラが見える可能性が高くなります。
アラスカのなかでもフェアバンクス周辺は、オーロラ観賞地としてよく知られています。
地球の磁極を中心にした「オーロラオーバル」と呼ばれる帯状のエリアに近く、条件が合えば頭上にオーロラが現れることもあるそうです。
だからこそ、世界中からオーロラを見たい人がアラスカに集まるのですね。
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−15℃の雪山で4時間待つオーロラツアー
このオーロラツアー、参加してみると、これがまた結構過酷なものでした。
オーロラツアーというと、幻想的でロマンチックなイメージを持つ方も多いと思います。
空一面に広がる光のカーテンを眺める、特別な体験ですからね。
ただ、実際にはただ美しいだけではなく、かなり体力も必要なツアーでした。
というのも、オーロラは行けば必ず見られるものではないからです。
空が晴れていること、周囲が暗いこと、太陽活動や地磁気の状態が合うことなど、いくつもの条件が重なって初めて見ることができます。
そのため、オーロラツアーでは「見る」というよりも「出てくるのを待つ」という感覚に近くなります。
寒いなかで何時間待っても、必ず見られるとは限らない。
だからこそ、参加する側にもある程度の覚悟が必要なのです。
今回の場所は、マイナス15度ほどの雪山の山頂でした。
待機時間は夜11時頃から朝方3時頃まで、だいたい4時間ほど。
その時間を使って、オーロラが出てくるのをひたすら待つというツアーだったのです。
マイナス15度という寒さ
マイナス15度という気温は、普段の生活ではなかなか体験しない寒さです。
日本でも寒い地域はありますが、マイナス15度のなかで何時間も外に近い環境で待つとなると、体への負担はかなり大きくなります。
手袋をしていても指先が冷え、厚着をしていても足元から寒さが上がってくるような感覚になります。
しかも、オーロラを待つ時間は動き回るわけではなく、基本的にはじっと待つ時間です。
体を動かしていればまだ耐えられる寒さでも、立ったり座ったりしながら待ち続けると、寒さがどんどん体に染みてきます。
山頂には20人ほどが入れる大きなテントがあって、そのなかにはヒーターもありました。
もちろん温まるのですが、それでもやっぱり寒いのです。
外の気温がマイナス15度ほどまで下がっていると、テントのなかにいてもずっと快適というわけにはいきません。
人が出入りすれば冷たい空気も入りますし、外に出てオーロラを確認すれば一気に体が冷えます。
体の芯まで冷えてしまうと、ヒーターの近くに戻ってもすぐには温まらないのですね。
こうしたオーロラツアーの過酷さについては、ショート動画「アラスカの雪山で食べた日本食品とは?」でも少しお話ししています。
あわせてご覧いただけると、現場の雰囲気が伝わりやすいかと思います。
夜中1時、出てきた夜食は日清カップヌードルだった

そんなふうに寒さに耐えながら待っていた、夜中の1時頃のことです。
ツアーのガイドさんがやってきて、「夜食だよ、ぜひ食べてください」と言って、あるものを持ってきてくれました。
夜中の1時というのは、普段ならもう寝ている時間です。
寒さに耐えながら何時間も待っていると、体力も使いますし、お腹も空いてきます。
そんなタイミングで「夜食だよ」と言われると、それだけで少し気持ちが救われます。
温かいものが出てくるだけでありがたい状況でした。
さて、その夜食。
何だと思いますか。
ハンバーガーではありません。
フライドポテトでもありません。
じつは、日清のカップヌードルだったのです。
アメリカのツアーで夜食が出ると聞くと、サンドイッチやハンバーガー、スナック類のようなものを想像する方も多いと思います。
観光地や移動中の食事では、手軽に配れるものが選ばれやすいですからね。
だからこそ、そこで日清のカップヌードルが出てきたことには驚きました。
日本人にとってはなじみのある商品ですが、アラスカの雪山で、しかも多国籍のツアー参加者に配られる夜食として出てくるとは思っていなかったのです。
寒さと空腹のなかで食べる一杯の価値
僕は普段、カップ麺はあまり食べないほうなのですが、あまりに寒いのと、すごくお腹が空いていたので食べてみました。
これがね、もうめちゃくちゃ美味しかったのです。
食べ物の美味しさは、味そのものだけで決まるわけではありません。
どこで食べるか、どんな状況で食べるかによって、感じ方は大きく変わります。
マイナス15度の雪山で、夜中に、空腹の状態で食べる温かいカップヌードル。
これは、普段の家やオフィスで食べる一杯とはまったく違いました。
湯気が立っていて、スープが温かくて、体のなかから少しずつ温まっていく。
寒さのなかでは、それだけで本当にありがたいものになります。
改めて考えると、カップヌードルはこういう環境にとても強い食品です。
お湯さえあれば作ることができて、器を用意する必要もなく、短い時間で温かい食事になります。
寒い場所や設備が限られた場所では、この手軽さが大きな価値になります。
普段は当たり前に感じている便利さも、過酷な環境に行くとまったく違って見えるものですね。
世界中の人たちが黙々と食べていた光景
そして、僕が感動したのは、この夜食をめぐる光景でした。
このカップヌードル、僕以外の参加者もみんな食べていたのですが、それがまた、無言で黙々と食べているのです。
寒さのなかで温かいものを食べているときは、言葉が少なくなることがあります。
みんなで盛り上がるというより、それぞれが目の前の一杯に集中しているような感じでした。
その無言の時間が、逆に印象的だったのです。
このツアーには、本当にいろいろな国の方が参加していました。
アメリカ人、インド人、アラブ系の方、東南アジアの方、それから北欧の国の方など、本当にさまざまです。
その場にいた人たちは、国も文化も食習慣も違います。
普段食べているものも、味の好みも、麺に対する馴染み方もそれぞれ違うはずです。
それでも、同じテントのなかで、同じようにカップヌードルを食べている。
その光景は、単に「夜食を食べている」というだけではありませんでした。
日本で生まれた商品が、国籍を超えて自然に受け入れられているように見えたのです。
日本人だけが麺をすすっていた文化の違い
そのなかで、ひとつ面白い場面がありました。
じつは、麺をすすって食べていたのは、僕たち日本人だけだったのです。
ラーメンを食べるたびに、まわりの方からの視線をだいぶ感じるな、と思っていました。
なぜかなと考えてみたのですが、ほら、日本人ってラーメンをすすって食べるじゃないですか。
ズルズルッと。
他の国の人たちは、あまりああいう食べ方をしないのですね。
だから、きっと珍しい光景だったのだと思います。
日本では、ラーメンやそば、うどんをすすることは、それほど珍しいことではありません。
熱い麺を冷ましながら食べる意味もありますし、麺料理を美味しく食べる文化のひとつでもあります。
ただ、国や文化によっては、音を立てて食べることに抵抗を感じる人もいるそうです。
そう考えると、同じカップヌードルを食べていても、食べ方には文化の違いが出るのですね。
もちろん、海外で食事をするときには、まわりへの配慮も必要だと思います。
ただ、その一方で、日本人として慣れ親しんだ食べ方が自然に出てしまうこともあります。
その場では少し視線を感じましたが、こちらはお構いなしでズルズルと食べていました。
これがラーメンの食べ方だ、という感じですね。
アラスカの雪山で日清カップヌードルをすすって食べるというのは、今思えばなかなか面白い場面だったと思います。
北極圏に近い場所で、日本の商品が受け入れられていた感動

そして、改めて感動したのが、この場所でこの光景が広がっていたという事実です。
日本にいると、日本の商品が身近にあることは当たり前です。
スーパーやコンビニに行けば日本の食品が並んでいて、特に驚くことはありません。
でも、アラスカの雪山のような場所で、世界中から来た人たちが日本生まれのカップヌードルを食べている光景を見ると、その当たり前がまったく違って見えてきます。
アラスカという場所を考えると、この光景はより印象的です。
日本から遠く離れた、北米のさらに北西にある場所。
自然が厳しく、冬の夜は強烈に冷え込む場所。
そこに世界中からオーロラを見に来た人たちが集まり、同じテントのなかで日清のカップヌードルを食べている。
北極圏に近いアラスカの雪山で、いろいろな国の人たちが、みんな美味しそうに日本のカップヌードルを食べているのです。
これは、日本でカップヌードルを見るときとはまったく違う感覚でした。
日本では当たり前にある商品でも、アラスカの雪山で見ると、その商品がどれだけ遠くまで届いているのかを実感します。
日本で生まれた商品が、ここまで遠く離れた場所で、いろいろな国の人に受け入れられている。
その事実に、素直に感動してしまいました。
日清食品の企業努力に感服した
こうして考えると、商品の味そのものだけでなく、そこまで広げてきた企業努力や流通の力まで感じさせる光景でした。
もちろん、商品が世界に広がるのは簡単なことではありません。
国が違えば、味の好みも、食文化も、売り場も、食べるシーンも違います。
それでも、カップヌードルがアラスカのオーロラツアーの夜食として自然に出てくるところまで広がっている。
これは、ただ商品を作っただけでは実現しないことだと思います。
多くの人に知ってもらい、現地で買えるようにし、実際に食べてもらい、受け入れられてきた積み重ねがあるからこそ、あの場面につながっているのだと感じました。
ここまでカップヌードルの文化を世界に広めた日清食品の企業努力には、正直、感服しました。
これまではカップヌードルにそこまで興味がなかったのですが、この一件で見方が大きく変わったのです。
まとめ
今回アラスカで食べたカップヌードルは、単に寒いなかで食べた美味しい夜食というだけではありませんでした。
北極圏に近い場所で、さまざまな国から来た人たちが同じ日本の商品を食べている。
その光景を見て、日清食品が長い時間をかけて積み重ねてきた企業努力の大きさを感じました。
普段はあまり意識しない商品でも、場所や状況が変わると、その価値がまったく違って見えることがあります。
アラスカの雪山で食べた一杯のカップヌードルは、まさにそういう体験でした。
では、日清食品はどうやってカップヌードルをここまで世界に広めてきたのでしょうか。
次回は、カップヌードルの世界展開や、国ごとの文化に合わせた商品づくりについて、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
それでは、またお会いしましょう。
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