ヨセミテで大人気のハイキングコース、「ミスト・トレイル」完全ガイド|行き方・距離・難易度は?

ヨセミテの最も人気なハイキングコースMist Trailとは?

ヨセミテと言えばグレイシャーポイント(Glacier Point)をはじめとする世界的にも有名で人気な観光スポットがたくさんあります。

今回はヨセミテ公園にある最も人気で有名なトレイルである、ミストトレイルについてご紹介します!

ヨセミテバレーの東端、ハッピー・アイルズ (Happy Isles)付近からスタートし、

マーセド川 (Merced River)に沿ってバーナル滝 (Vernal Fall)やエメラルドプール (Emerald Pool)、

そしてネバダ滝 (Nevada Fall)へと至る往復約11kmほどのルートです。

ぜひどんな絶景を見ることができるのかこちらの記事で確認してみくださいね!

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ヨセミテで一番有名なトレイルだよね!Nevada Fallまで辿り着いた時の達成感と絶景に感動したのを覚えている!

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そうなんだ!私がヨセミテに行った時は観光ツアーだったからトレイルを歩く時間はなかったんだよね。どんな場所か気になるなあ!

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ミスト・トレイルとは?

ミスト・トレイルはヨセミテ国立公園随一の人気ハイキングコースで、

春〜初夏にはヴァーナル滝の霧に包まれながら石段を登るスリリングな体験ができます。

全長は途中どこまで行って戻るかによって変わりますが、

往復で約4km(バーナル滝手前の橋まで)から最長で約11km(ネバダ滝まで)ほどになります。

標高差は約120m~600mに及び、初心者にはややきつい中級レベルのコースですが、

道中で2つの大きな滝を間近に見られるため人気が高く、ヨセミテで「絶対に外せない」ハイキングコースと言われます。

名前の由来は、バーナル滝の水しぶき(ミスト)を浴びながら登ることにちなみます。

春〜初夏の雪解けで水量が多い時期には、

滝の近くで全身がびしょ濡れになるほどの飛沫を受けるため「ミスト(霧)どころではない」迫力です。

滝壺から立ち上る霧が陽光に照らされて円形の虹を描くこともあり、

これはヨセミテでも僅かな場所でしか見られない幻想的な光景です。

ミストトレイルはなぜ人気なの?

トレイルを歩いていると途中で、バーナル滝 (Vernal Fall)や ネバダ滝 (Nevada Fall)などの大きな滝を見ることができたり、

急な階段などが続いた先に見える絶景と達成感を感じることができ魅力的です!

見どころ① バーナル滝 (Vernal Fall):

落差97m(317フィート)のバーナル滝は、ミスト・トレイルのハイライトの一つです。

トレイルを登りながら眼前に迫る滝は圧巻で、

春の午後には滝の飛沫が逆光で美しい虹を生み出します。

滝にかかる石段(ミスト階段とも呼ばれる約600段の階段)を登りきり滝の頂上に出ると、

今度は滝壺へ真っ逆さまに落ちる水流を真上から見下ろすスリル満点の絶景ポイントが待っています。

滝の直上には安全柵が設置され、そこから317フィート下の滝壺まで覗き込むと足がすくむほどの高さです。

滝上部は平坦な花崗岩の棚になっていて、川幅が広がるエメラルドプール (Emerald Pool)と呼ばれる穏やかな淵になっています。

エメラルドプールはエメラルド色に輝く水面が美しいですが、

ここから先は急流となり滝へ落ち込む危険地帯のため、水遊びや泳泳は禁止されています。

見どころ② ネバダ滝 (Nevada Fall):

バーナル滝から更に登ること約2.5km、ネバダ滝に到達します。

落差は約181m(594フィート)とバーナル滝の倍近い高さで、

水量豊富な春には轟音と共に大量の水が岩壁から滑り落ちる壮観な滝です。

ネバダ滝の真下ではミスト・トレイル上にバーナル滝のような霧はかかりませんが、その迫力ある景観は一見の価値があります。

滝の上部にはマーセド川に架かる橋があり、そこから滝を間近に望むことができます。

滝の背後に聳える丸みを帯びた花崗岩の巨岩はリバティ・キャップ (Liberty Cap, 標高2126m)と呼ばれ、滝と並んで印象的な光景を作り出しています。

ネバダ滝頂上からはヨセミテ渓谷外れの高原「リトル・ヨセミテ・バレー (Little Yosemite Valley)」へと続く道や、

ヨセミテの象徴ハーフドーム (Half Dome)への登山ルート(要許可)への分岐点もあります。

見どころ③ 渓谷の絶景と多様な景観:

ミスト・トレイルの魅力は滝だけではありません!

道中は四方をそびえる花崗岩の絶壁やドーム状の山々、

清流マーセド川の流れなど、ヨセミテならではの雄大な景観が次々と現れます。

ハイキングコースの序盤は緩やかな森林の中を進み、

春には新緑と野草が生い茂り、川沿いでは野鳥やリスなどの野生動物に出会うこともあります。

滝へ近づくにつれ谷はU字谷特有の険しい地形になり、

巨大な花崗岩の岩壁や氷河に削られ丸みを帯びたドーム状の峰々が視界を埋めます。

途中のビューポイントからはヨセミテ渓谷の絶景が望め、

振り返ればイリリオエット滝 (Illilouette Fall)が遠望できるスポットもあります。

まさに一歩進むごとに新たな絶景に出会えるのがミスト・トレイルの醍醐味と言えるでしょう!

トレイル中の代表的なゴール地点は?

ミスト・トレイルは自分の体力や予定に合わせて途中で引き返すことも可能で、

目的地によってコース距離や所要時間が変わります。

以下に代表的な目的地点までの距離と難易度の目安を示します。

ヴァーナル滝手前の橋 (Vernal Fall Footbridge)

往復:約2.6km

標高差:約120m

難易度:中程度(所要1〜1.5時間)

ここまでは道幅も広く舗装路が続き、家族連れの方なども多く利用します。

橋の上からは正面にバーナル滝の全景を望むことができ、

この地点には水洗トイレと給水栓もあります。

バーナル滝の頂上 (Top of Vernal Fall)

往復:約3.9km

標高差:約300m

難易度:やや険しい(所要約3時間)

橋から先、ミスト・トレイル本番の花崗岩の急階段が始まります。

600段以上ある急勾配の石段では春〜初夏は滝の激しい飛沫で

足元が非常に滑りやすくなるため注意が必要です。

合羽などの雨具を着用してもずぶ濡れになる覚悟で挑みましょう。

バーナル滝頂上に到達すると、安全柵越しに滝壺まで真っ逆さまに落ちる豪快な滝の眺望を楽しめます。

頂上付近には休憩に適した平坦な岩場や簡易トイレ(ボットントイレ)があり、十分体を休めることができます。

ネバダ滝の頂上 (Top of Nevada Fall)

往復:約8.7km

標高差:約610m

難易度:険しい(所要5〜6時間)

バーナル滝から先は更に約2.4kmの急坂が続きます。

木陰も少ない岩だらけのジグザグ道(スイッチバック)を1時間半以上登り詰めると、視界が開けネバダ滝の落ち口に到着します。

ここでは目前で轟音を立てて落下する高さ180m近い滝を間近に眺めることができ、登頂の達成感もひとしおです。

滝上には川を渡るための橋とボットントイレがあります。

十分休憩を取ったら、来た道を引き返すか、もしくはジョン・ミューア・トレイル (John Muir Trail)を使って周回コースで下山することもできます(後述)。


以上の3地点のうち、初心者やご家族連れであればまずバーナル滝手前の橋まで往復するだけでもヨセミテの自然を堪能できます。

中級者以上であれば、ぜひバーナル滝頂上まで挑戦してみましょう。

さらに体力に自信がある中上級者はネバダ滝まで足を延ばすことで、一生忘れられない絶景と達成感を味わえるはずです。


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スタート地点はどこ?

ミスト・トレイルのスタート地点はヨセミテ渓谷東端のハッピー・アイルズ自然センター付近(バス停番号16番)にあります。

ヨセミテバレー内の無料シャトルバスを利用する場合は16番停留所で下車し、

川沿いの橋を渡って案内標識に従うとトレイルが始まります。自家用車の場合、登山口周辺に駐車場はありませんので

1kmほど手前のカリービレッジ (Curry Village)やデイパーキングに駐車し、徒歩またはシャトルで向かいます。

トレイルの様子はどんな感じ?

スタート直後からしばらくは幅広い舗装路が続き、マーセド川のせせらぎを左手に聞きながら緩やかに高度を上げていきます。

この区間は傾斜も緩やかで歩きやすいため非常に混雑しやすく、観光客や家族連れで賑わいます。

約1.3km(0.8マイル)進むと川に架かる橋(バーナル滝フットブリッジ)に到着します。

ここはバーナル滝を遠望できる撮影スポットであり、小休止するハイカーも多い場所です。

橋を渡って少し進むとミスト・トレイルとジョン・ミューア・トレイルの分岐点があります。

滝を直近で見ながら登れるのがミスト・トレイルですが、

この先は急勾配の岩階段となり足元が滑りやすいため注意が必要です。

特に春〜初夏は滝からの水しぶきで常に足場が濡れており、滑落事故に十分な警戒が必要です。

高所が怖い方や足元が不安定な方は、ミスト・トレイルを敬遠して右手の遠回りルートである

ジョン・ミューア・トレイル(後述)を登ることもできます。

ミスト・トレイルでは飛沫を浴びつつ約0.5km(0.3マイル)で600段以上の階段を登り切り、バーナル滝の頂上に至ります。

バーナル滝からネバダ滝までは、川沿いの岩場や樹林帯をさらに約2.4km進みます。

最初は穏やかなエメラルドプール沿いの平坦な道ですが、すぐに急なジグザグ坂が始まり、高度を一気に稼ぎます。

遮るもののない陽当たりの強い斜面なので、夏場は日差しと暑さも厳しく感じられるでしょう。

辛い登りですが振り返るとバーナル滝とヨセミテ渓谷が小さく見下ろせ、

眼下には銀色に輝く滑滝シルバーアプロン (Silver Apron)とエメラルドプールが確認できます。

こうした景色を励みにもうひと頑張りすると、ついにネバダ滝の落ち口に到着です。

ネバダ滝上部では橋を渡って滝の反対側へ行くことができ、滝の全景を写真に収めることもできます。

ジョン・ミューア・トレイル経由の周回(上級者向け):

ジョン・ミューア・トレイル(JMT)はカリフォルニアを南北に貫く長距離トレイルですが、

ミスト・トレイルと同じ登山口から分岐し、ネバダ滝付近までほぼ平行に登っていくルートがあります。

JMT経由は距離は長くなりますが傾斜が緩やかで足元も安定しているため、

実はミスト・トレイルより安全で下山向きです。

往路でミスト・トレイルを登り、復路はJMTで下山するループにすれば、膝への負担軽減になる上に異なる景色も楽しめます。

JMTからはリバティ・キャップやネバダ滝を正面に眺められるビューポイントもあり、変化に富んだ景観が広がります。

なお、冬季にミスト・トレイル下部が閉鎖される間は、

このJMT(クラークポイント経由)だけがバーナル滝にアクセスする公式ルートになります。

ミスト・トレイルの歴史について

ヨセミテのミスト・トレイルには150年以上の歴史があります。

もともと先住民が利用していた山道があった場所に、観光目的の近代的なトレイルが整備され始めたのは19世紀半ばのことです。

1860年代半ばにはすでにマーセド川沿いにバーナル滝の上まで登る道が存在しており、

1864年にヨセミテ渓谷が保護区に指定された後、管理者らによって滝上に橋が架けられ、

さらに奥のネバダ滝まで到達できるよう道が延長されました。

1870年代には途中の休憩所「レジスターロック (Register Rock)」付近に料金徴収所(トールハウス)が置かれ、

さらにネバダ滝の麓には簡易ホテルまで建てられた記録があります。

当時ヨセミテを訪れる観光客は、馬に乗ってこの滝巡りの道を登り、

滝の傍らのホテルに宿泊するという優雅な旅を楽しんだようです。

19世紀末になると、公園管理の強化に伴いこれらの施設は撤去されましたが、

ミスト・トレイル自体の基本ルートは当時とほぼ変わらず現代に受け継がれています。

ただしトレイルの起点付近のルートは改良され、当初はマーセド川の南岸を辿っていた道が、

現在では北岸から橋を渡る形に付け替えられています(現在のフットブリッジの場所です)。

また、バーナル滝脇の急斜面には無数の石段が後年整備されました。

特に1930年代にはアメリカの公共事業計画(WPA)の一環で大規模な改修が行われ、

現在見られる安全な石段や手すりが整備されました。

当時の写真を見ると、ハイカーたちは苔むした岩だらけの急斜面(通称「ファーングロット=シダの洞窟」あたり)を

よじ登って滝上に至っていたそうで、現在よりも遥かに危険な冒険だったことが窺えます。


名称の由来は?

バーナル滝およびネバダ滝という名称は、

ヨセミテの開拓史に深く関わった医師で探検家のラファイエット・バネルによって名付けられました。

バーナル滝(Vernal Fall)は「春の滝」という意味で、

1851年にマリポサ大隊と共にヨセミテ渓谷に入ったバネルが、

滝を覆う春の新緑と虹の美しさから命名したとされています。

一方、ネバダ滝(Nevada Fall)はスペイン語で「雪に覆われた」という意味で、

バネルは滝壺に落ちる水飛沫がまるで雪のように白く見えたことからこの名を提案したと伝えられます。

ネバダ滝に関して付け加えると、先住民の間ではこの滝は「ヨウウィーエ (Yo-wy-we)」と呼ばれており、

落下する水流が岩壁でくねる様子を表現した名前だったそうです。

「リトル・ヨセミテ・バレー」にあった先住民の集落から眺めたネバダ滝は、

確かに水が蛇行しながら落ちていくように見えます。

バーナル滝にも先住民名があり、「ヤノパー (Yan-o-pah)」と呼ばれていました。

その意味は「小さな霧」または「小さな雲」で、滝から立ち上る霧のベールを見立てた美しい名前です。

今まさに我々が「ミスト・トレイル」と呼んでいる名称も、この先住民名や滝の特徴に由来していると言えるでしょう。

地質・地理的背景について

ミスト・トレイル周辺の壮大な景観は、ヨセミテ独特の地質と地形によって生み出されています。

ヨセミテ国立公園のランドスケープは、硬い花崗岩(グラニット)と氷河地形の組み合わせが特徴です。

約1千万年前から続く地殻変動でシエラネバダ山脈が隆起し、

さらに数万年前の氷河期には巨大な氷河が山々を侵食して谷を削りました。

この過程で形成された典型的なU字谷がヨセミテ渓谷であり、

その谷壁にはエル・キャピタンやハーフドームに代表されるそびえ立つ花崗岩の絶壁が露出しています。

ミスト・トレイルが通るマーセド川沿いの渓谷も、

氷河の働きで形作られた「ジャイアント・ステアケース(巨大な階段状地形)」と呼ばれる地形です。

氷河が谷を削った際、硬い岩盤が段差となって残った場所があり、

そこに川が流れ落ちることで滝が生まれました。

バーナル滝とネバダ滝はまさにこの「巨大な階段」の下段と上段に当たります。

上段のネバダ滝から落ちたマーセド川は、一度エメラルドプールで緩やかな流れとなった後、

花崗岩の滑らかな岩床(シルバーアプロン)を滑り台のように流れ下り、

再び断崖から飛び出してバーナル滝となります。

滝壺に激突した水は霧となって立ち上り、陽の角度次第では鮮やかな虹を描き出します。

氷河が削り出した雄大な岩肌と、大量の水が織り成す動的な景観が融合したミスト・トレイルは、

地質学的にも非常に興味深い場所なのです。

なお、滝を形作る水の源はヨセミテ高地の豊富な降雪です。

春になると高地の雪が解け出し、マーセド川の水量はピークに達します。

そのためバーナル滝・ネバダ滝はいずれも春から初夏にかけて最も迫力ある水量となり、

ミスト・トレイルも一年で最も活気づくシーズンとなります。

夏後半から秋にかけては降水が減り川の水量も落ち着くため、滝の規模は小さくなりますが、

水しぶきが少なくなる分ゆっくり滝に近づいても濡れにくく、安定したハイキングが楽しめます。

冬場はヨセミテ高地が積雪に閉ざされ、滝も凍結することがありますが、

マーセド川自体は年間を通じ流れ続ける常流水です。

ただし次項のとおり冬季はトレイル自体に閉鎖区間が出るため注意が必要です。

季節ごとの様子とベストシーズンは?

春(4〜6月):

雪解け水で滝が最大規模になり、ミスト・トレイル最大の醍醐味である「びしょ濡れ覚悟の滝登り」が体験できる時期です。

特に5月頃はバーナル滝・ネバダ滝ともに水量が膨大で、遠くからでも轟音が響くほど。

滝沿いでは至る所で霧状の水飛沫が舞い、晴れた日には虹が頻繁に現れます。

気温も穏やかで新緑が美しく、写真映えも抜群です。

ただし防水対策は必須で、上下レインウェアや防水バッグで貴重品を保護しましょう。

また、滝に近づく岩場では滑りやすさがピークになるため、特に慎重な足運びが必要です。

人気シーズンのためトレイルは終日混雑しがちで、午前9時を過ぎると多くのハイカーが登り始めます。

可能であれば早朝スタートで混雑を避けると良いでしょう。

夏(7〜8月):

夏本番になると高山の雪解けも一巡し、滝の水量は徐々に減少します。

それでもネバダ滝は年間を通じて水が枯れない滝であり、夏でも優雅な姿を見せてくれます(バーナル滝も水量は落ちますが流れ続けます)。

夏は天候が安定して晴天率が高く、トレイルコンディションも良好です。

日中の気温が30℃近くまで上がることもあり熱中症リスクが高まるため、

こまめな水分・塩分補給と日焼け対策が重要になります。

滝の飛沫が涼を与えてくれるので、暑い日はミスト・トレイルの濡れる区間がかえって心地よいでしょう。

夏も非常に人気の季節で、特に7月の週末などは登山道が渋滞するほど人出があります。

午後は雷雨が発生する日もあるので、早めの行動と午後の空模様のチェックを忘れずにしましょう!

秋(9〜10月):

初秋までは比較的天気も良く、夏同様にハイキングを楽しめます。

9月になると家族連れの観光シーズンが落ち着き、夏よりはいくぶん人出も少なくなります。

滝の水量は一年で最も少なくなりますが、そのぶん滝壺近くまで行っても濡れにくく、じっくり景観を観賞できます。

紅葉の名所というほどではありませんが、10月には谷底の広葉樹が色づき、秋らしい風景に出会えることもあります。

朝晩は冷え込むこともあるので、一枚羽織るものを用意すると良いでしょう。

冬(11〜3月):

冬のヨセミテは積雪があり厳しい寒さとなりますが、

条件が許せばミスト・トレイルを一部体験することも可能です。

ただし冬季閉鎖区間に注意が必要です。

ミスト・トレイルのバーナル滝手前(橋から先の区間)は、頭上からの落氷や落石の危険が高まるため毎年冬季閉鎖となります。

同様にジョン・ミューア・トレイルの上部(クラークポイント〜ネバダ滝上間)も、雪と氷のため閉鎖されます。

従って冬季にバーナル滝へ行く場合は、登山口からジョン・ミューア・トレイル経由でクラークポイントへ登り、

そこから橋まで下って滝を見る特別ルートになります(公園公式サイトに冬ルートの地図あり)。

冬にハイキングをする際は、積雪・凍結に備えてアイゼン(簡易クランポン)やトレッキングポールを用意し、足元をしっかり固めましょう。

日照時間も短いので、早めのスタートとヘッドランプの携行を忘れないことが大切です。

厳冬期は滝が部分的に氷結し、氷瀑と化すこともあります。

その姿もまた神秘的ですが、安全確保を第一に無理のない範囲で楽しんでください。

ハイキングのコツや安全について

ミスト・トレイルでは滝の飛沫で濡れた岩場や急な石段を歩くため、滑りにくい登山靴の着用や手すりの活用など安全対策が重要です。

ミスト・トレイルは景観こそ素晴らしいものの、高低差が大きく足場の悪い箇所もある山岳トレイルです。

初心者でも無理なく挑戦できますが、以下の安全対策とコツを押さえておきましょう。

装備と服装:

トレッキングシューズなど滑りにくい靴を履いてください。

春〜初夏は滝の水飛沫でずぶ濡れになるため、レインジャケットやポンチョなど防水性の上着が必須です。

防水カメラや電子機器用の防水ケースもあると安心です。

特に夏は帽子とサングラス、日焼け止めを持っていく必要があります!

トレイルは日陰もありますが、ネバダ滝付近は直射日光にさらされます。

水分・行動食:

標高差600mを登るには相応の体力と水分補給が欠かせません。

夏場は特に脱水や熱中症に注意が必要です。出発前に充分水を飲み、

行動中も定期的に休憩と給水を心がけましょう。

公園当局はネバダ滝往復には1人あたり合計3〜4リットルの水を持参することを推奨しています。

途中の水場は登山口とフットブリッジ(5〜10月設置)にしかありません。

それ以外では川の水を直接飲むことは避け、必ず浄水が必要です。

塩分・エネルギー補給のため、塩味のスナックや行動食(ナッツやエネルギーバーなど)も用意しましょう。

トレイル上のマナー:

コースから外れず決められた登山道を歩きましょう。

マーセド川の水辺は美しく誘われますが、

泳いだり水辺ぎりぎりを歩いたりするのは厳禁です。

滝の上やエメラルドプール周辺で川に近づきすぎると、

苔で滑って転落したり急流に流される危険があります。

実際に毎年、転落事故や水難事故が発生しているため注意が必要です。

また、崖沿いの危険箇所には手すりや警告看板が設置されています。

注意喚起の標識や柵の指示には必ず従い、むやみに乗り越えたりしないでください。

写真撮影時も無理な体勢は避け、安全を優先しましょう。

ペース配分:

最初から飛ばしすぎず、自分のペースで登るのがおすすめです!

特に石段が続く区間では心拍数が上がるので、適宜立ち止まって呼吸を整えましょう。

疲れたら遠慮なく休憩し、水分補給します。

日陰や風通しの良い場所で体を冷やしながら休むと回復が早まります。

上りより下りの方が膝に負担がかかるので、下山時は急がず足元を確認しながら慎重に降りましょう。

下山用にストック(トレッキングポール)を使うのも有効です。

時間管理とヘッドランプ:

思った以上に時間がかかることも想定し、余裕を持ったスケジュールを組みましょう!

写真を撮ったり景色を堪能していると予定より遅くなることもあります。

日没近くに下山となる場合に備え、ヘッドランプ(懐中電灯)を必ず携行してくださいね!

暗くなった急坂や石段を照明なしで歩くのは非常に危険です。

万一予定が狂って日没後の下山になっても、灯りがあれば安心です。

その他安全ポイント:

ミスト・トレイルは石や砂利が多く、捻挫・膝痛も起こりやすい道です。

事前に足首のストレッチをしておく、下山後はアイシングするなどケアも大切です。

野生動物にエサを与えない、人間の食べ物は決して放置しないことも基本です

(リスや小鳥が可愛いからとお菓子を与えるのは公園ルールで禁止されています)。

また、熊出没が心配な方もいるかもしれませんが、ミスト・トレイル周辺は人通りが多く日中に熊が現れる可能性は低いです。

ただし谷全体ではクマ生息地なので、食料を持って歩く場合は匂いが漏れないようにし、ザックから目を離さないようにしましょう!

以上の点を押さえておけば、ミスト・トレイルは決して危険すぎるルートではなく、多くの旅行者が毎年楽しんでいます!

自分の体調や体力に合った楽しみ方を心がけよう!

ミスト・トレイルは初心者から経験者まで幅広いハイカーに親しまれていますが、

自分の体調や体力に応じて無理のない計画を立てつつ楽しむことが大切です。

初心者の場合:

まずはバーナル滝手前のフットブリッジまでの往復(約2.6km)に挑戦してみましょう。

ここまででもバーナル滝の景観は十分楽しめますし、往復1〜2時間程度なので無理なく歩けます。

橋までの道は舗装され勾配もゆるやかで、ベンチも所々にあるため休憩しながら進めます。

橋から先は勾配が急になるので、体力に自信がなければ無理せず引き返す判断も大切です。

もし余裕があれば、橋からさらに0.5km先の滝の麓(石段の取り付き)まで行ってみて、

滝の飛沫を浴びる体験だけして戻るのも良いでしょう!

中級者の場合:

バーナル滝の頂上まで、ぜひチャレンジしてみましょう。

往復約4km・標高差300mの行程は達成感があり、頂上からの眺めは格別です。

中級者とはいえ石段の連続はハードなので、前述の通りこまめな休憩が必要です!

バーナル滝まで到達できたら、余力を見てネバダ滝も目指してみましょう。

ただしバーナル滝〜ネバダ滝間はさらに険しくなるため、当日の体調や天候を考慮して決めます。

ネバダ滝往復は日帰りで十分可能ですが、出発は午前中早めが望ましいです。

下山時に膝へ負担を感じたら、ジョン・ミューア・トレイルでゆるやかに降りるのがおすすめです。

高度順応について:

ヨセミテ渓谷自体の標高が約1200mあります。

平地より酸素が薄く感じる場合もあるので、高地ハイキングに慣れていない方は無理せずゆっくり歩きましょう。

前日までにヨセミテ入りして軽い散策をしておくと高所に体が慣れ、当日のトレイルが楽になります。

さいごに

ミスト・トレイル(Mist Trail)は、ヨセミテ国立公園で滝の迫力と渓谷美を同時に味わえる最高のハイキングコースです。

壮大なバーナル滝とネバダ滝を目指す道中では、虹舞う水しぶきに歓声を上げ、

切り立った花崗岩の絶壁に圧倒され、清らかな森林の空気に癒やされることでしょう。

歴史あるこのトレイルは、19世紀の開拓時代から人々を惹きつけ、今なお世界中の旅行者を感動させています。

ぜひ安全に注意しつつ散策を楽しんでみてくださいね!

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