テスラFSD(フルセルフドライビング)総まとめ: 長距離315kmでわかったメリット・デメリットと安全な使い方

はじめに

テスラのFSD(Full Self-Driving)は、自動運転技術の最前線を走るシステムとして世界中から注目を集めています。

しかし、実際の長距離ドライブでその性能はどの程度発揮されるのでしょうか。

本ガイドでは、サンフランシスコ中心街からヨセミテ国立公園まで約315キロメートル(196マイル)を実際にテスラFSDで走破した体験をもとに、自動運転技術の現在地を徹底的に解説します。

都市部の複雑な交通状況、フリーウェイでの高速走行、農業地帯の単調な道、そして山岳地帯の山道まで、カリフォルニアの多様な道路環境でFSDがどのように動作するのかを詳細にレポートします。

テスラFSDを試してみたい方、自動運転技術に興味がある方、そしてカリフォルニアでのロードトリップを計画している方にとって、実践的な情報が満載のガイドとなっています。

🗺️ 全行程ルート情報

  • 総距離:約315キロメートル(196マイル)
  • 所要時間:約4時間30分
  • 出発地:サンフランシスコ中心街
  • 目的地:ヨセミテ国立公園
  • 主要経由地:ベイブリッジ、オークランド、Tracy、Modesto、Turlock、Merced、Mariposa
  • FSDバージョン:12.5

第1章:テスラFSDの基礎知識

テスラFSD(Full Self-Driving)は、テスラが開発する先進運転支援システムです。

名称には「完全自動運転」という言葉が含まれていますが、現時点では運転者の監視が必要なレベル2の自動運転システムに分類されています

つまり、システムがハンドル操作、加速、減速を自動で行いますが、ドライバーは常に運転に注意を払い、必要に応じて即座に手動運転に切り替える準備をしている必要があります。

FSDの特徴は、市街地での信号認識や右左折、車線変更から、フリーウェイでの長距離クルーズまで、幅広いシナリオに対応できる点にあります。

従来のオートパイロット機能が主にフリーウェイでの使用を想定していたのに対し、FSDはより複雑な都市環境での運転も支援します。

FSD ver12.5の主な改善点

今回の長距離テストで使用したのはFSD version 12.5です。

このバージョンでは、以前のバージョンと比較して大幅な改善が施されています。

※最新バージョンのテスラFSDは弊社の「FSDレンタカー」でご体験いただけます。

時期のよってバージョンが異なりますので、お気軽にお問合せください。

最も大きな変化は、ドライバー監視方式の変更です。

以前のバージョン(12.4.2以前)では、ハンドルを握ったり定期的に圧力を加える必要がありましたが、12.5以降では車内カメラによるドライバーの視線チェックのみとなり、常にハンドルを握っている必要がなくなりました

これにより、腕の疲れを感じることなく、より快適なドライブが可能になっています。

📱 FSD ver12.5の主な改善点

  • 視線チェック方式への変更:ハンドル握持が不要に
  • 市街地と高速道路の統合:システムが統合され、より一貫した走行
  • 物体認識の向上:歩行者、バイク、工事用コーンの識別精度が向上
  • Phantom Braking削減:不必要な急ブレーキが大幅に減少
  • End-to-Endアプローチ:AIが映像データから判断・操作まで一貫して実行

テスラFSD vs Waymo:技術的アプローチの違い

自動運転技術には大きく分けて2つのアプローチがあります。

テスラが採用するカメラベースのアプローチと、Waymoが採用するLiDAR(ライダー)ベースのアプローチです。

テスラのアプローチは、人間が目と脳で運転するのと同じ哲学に基づいています。

車両に搭載された8台のカメラが周囲360度をカバーし、約250メートル先まで検出可能です。

イーロン・マスク氏はLiDARを「Crutch(松葉杖)」と表現し、適切にトレーニングされたAIとカメラの組み合わせで人間と同等かそれ以上の運転が可能であると主張しています。

項目テスラFSDWaymo
センサー技術カメラのみ(ビジョンベース)LiDAR + カメラ + レーダー
利用可能エリアどこでも使用可能限定エリアのみ
運転レベルレベル2(運転手監視必要)レベル4(完全無人運転)
コスト比較的安価高価(LiDAR使用のため)
ネットワーク依存低い(オフラインでも動作可能)高い

テスラFSDの大きな利点は、インターネット接続に依存しない点です。

GPSとカメラセンサーで基本的な動作が可能なため、ヨセミテ国立公園のような街灯がなく夜は真っ暗で、インターネット接続も限られているエリアでも機能します。

🔗 関連記事:Waymoに興味がある場合は以下の記事もおすすめです。

第2章:都市部でのFSD性能 – サンフランシスコ市街地

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複雑な都市環境への対応

テスラFSDにとってサンフランシスコは最も挑戦的な環境の一つです。

急な坂道、路面電車、自転車レーン、歩行者、そして複雑な交差点が入り混じる都市環境で、FSDは驚くほどスムーズに動作しました。

出発地点となったNob HillエリアとPacific Heightsエリアの境界付近は、サンフランシスコの中でも治安が良く、ホテルや歴史的建造物が多いエリアです。

FSDは、この地域特有の急な坂道でも安定した動作を見せました。坂道発進時のスムーズな加速、下り坂での適切な減速、そしてカーブでの安定したハンドル操作は、人間のドライバーと遜色ないレベルでした。

信号・標識認識の精度

都市部でのFSD使用において最も重要な機能の一つが、信号と標識の認識です。

サンフランシスコの複雑な交差点では、複数の信号が異なる方向を向いていることがあり、どの信号に従うべきかの判断が難しい場合があります。

FSDは、ほとんどの場合で正確に該当する信号を認識し、適切に停止・発進を行いました

赤信号での停止、黄信号での減速判断、青信号での発進タイミングは、いずれも人間のドライバーが行うものと同等以上の精度でした。

第3章:フリーウェイでの長距離走行性能

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ベイブリッジ走行体験

サンフランシスコからヨセミテへの道のりで渡る重要な橋がベイブリッジ(サンフランシスコ・オークランド・ベイ・ブリッジ)です。

サンフランシスコ市とオークランド市を結ぶ全長約7.2キロメートルの橋で、日交通量は約27万台に達します。

ベイブリッジは上下2層構造で、上層がサンフランシスコ行き、下層がオークランド行きとなっています。

途中でイェーバ・ブエナ島を通るトンネルがあり、橋の構造も途中で変わります。FSDは、橋上の複雑な車線構成やトンネル通過時の光量変化にも適切に対応しました。

項目ベイブリッジゴールデンゲートブリッジ
全長約7,180メートル約2,737メートル
開通年1936年1937年
日交通量約27万台約10万台
特徴通勤・物流中心、車両専用観光地、歩行者・自転車も通行可

車線変更の2つのパターン

FSDがONの状態では、車線変更が2つのパターンで実行されます:

  1. 自動判断による車線変更:FSDが状況を判断して自動的に車線変更を行います。前方に遅い車がいる場合や、出口に近づいている場合に、システムが最適なタイミングで車線変更を実行します。
  2. ドライバー誘導による車線変更:ドライバーがウインカーを出した後、FSDが適切なタイミングで実行します。周囲の車両との距離を正確に測定し、安全が確認できるタイミングでのみ車線変更を行います。

フリーウェイでの車線変更は、長距離ドライブで頻繁に必要となる操作です。

FSDが複数のカメラで死角をカバーし、最適なタイミングを判断してくれることで、ドライバーの疲労と事故リスクの両方を削減できます。

高速道路での安定性

I-580フリーウェイでの走行では、FSDの安定性を十分に実感できました。

時速65〜75マイル(約105〜120km/h)での巡航中、車線中央を正確にキープし続け、前方車両との車間距離も適切に維持しました。

前方の車両がブレーキをかけた際の反応も優秀です。

FSDは、前方車両のブレーキランプを認識すると即座に減速を開始し、急ブレーキを避けながら安全な車間距離を維持します。

この反応は人間のドライバーよりも素早く、一貫性があります。

第4章:セントラルバレー – カリフォルニアの「食料庫」を走る

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FSDの田舎道での性能

セントラルバレーの直線道路では、FSDは非常に安定した走行を見せました。

単調な風景が続く中でも、車線中央を正確にキープし続け、先行車両との適切な車間距離を維持します。

長距離ドライブでは、このような単調な道路での運転が最も疲れやすいものです。

FSDに運転を任せることで、ドライバーは周囲の景色を楽しんだり、休息を取ったりする余裕が生まれます。

セントラルバレーでナッツ栽培が盛んな理由

ModestoやTurlock周辺でナッツ生産が世界最大規模になった理由には、5つの重要な要因があります。

1. 理想的な地中海性気候:夏の乾燥した暑さと冬の穏やかな寒さが、アーモンドやクルミの開花・結実に最適な環境を提供します。

2. 肥沃な土壌:数百万年前の川や湖の堆積物が作り出した栄養豊富で水はけの良い土壌は、ナッツの木にとって理想的な成長環境です。

3. 豊富な水資源:サクラメント川やサンホアキン川などの主要河川からの灌漑システムが発達しています。

4. 経済的インフラ:ナッツの加工工場や輸出インフラが整備されています。

5. 先進的な農業技術:カリフォルニアの研究機関による品種改良と栽培技術の開発が進んでいます。

⚠️ セントラルバレー旅行時の注意:この地域は非常に乾燥しており、日本の高湿度環境とは大きく異なります。

気づかないうちに脱水症状になりやすいため、水分は多めに準備し、スーパーで事前購入して車に積んでおくことをおすすめします。(自販機やコンビニがほとんどありません)

第5章:FSDの技術的課題と限界

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⚠️ 重要:本セクションに記載されている課題については、随時アップデートで解消される可能性がありますのでご了承ください。

大型トラック周辺での不安定な動作

今回の走行では、FSDが示すいくつかの課題も観察されました。

これらは自動運転技術の現在の限界を理解する上で重要な事例です。

大型トラック周辺での動作において、予期しない挙動が観察されました。

右側車線の大型トラックの横を通過しようとする際、左後方から接近する車両を認識しているにもかかわらず、なぜか右車線(トラック側)への車線変更を試みるケースがありました。

🚛 観察された状況の詳細

  • ステップ1:右側車線の大型トラックの横を通過しようとする
  • ステップ2:左後方から接近する車両を認識し、青色で表示
  • ステップ3:なぜか右車線(トラック側)への車線変更を試みる
  • ステップ4:トラックの速度増加により警告表示、FSD解除

車線合流時の判断課題

車線合流時にも複雑な状況判断の課題が見られました。

右車線が合流で消失することを認識し、左車線への変更を試みる際、左後方からの車両接近で警告が表示されるケースがありました。

この状況ではFSDが事前に合流を認識していたため、事前に最左車線への移動、合流するトラックに合わせた減速、またはより早い段階での車線変更判断が理想的でした。

※この現象はV13では確認できず、アップデートされた可能性があります。

ナビゲーション判断の一時的混乱

フリーウェイを直進するルート設定にもかかわらず、FSDが一瞬別の出口に向かおうとする動作も観察されました。

この動作は人間でも起こりうる「間違い」に似ており、ある意味で人間らしい判断ミスとも言えます。

間違った出口に出てしまうと、フリーウェイに戻るのに大幅な時間ロスが発生します。

このような状況では、迅速なFSD解除判断が重要です。

NHTSA調査と安全性の課題

🚨 重要な安全情報:2024年に米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)が約240万台のテスラ車を対象とした調査を開始。

FSD関連事故が強い日差し、霧、粉じんなどの視界不良状況で発生しており、1件は死亡事故となっています。

この調査は、FSDが視界不良状況を適切に検知し、どう対応できるかを評価するものです。

カメラベースシステムの根本的な課題として、人間と同様に悪天候や視界不良時の判断能力に限界があることが浮き彫りになっています。

FSDの利点と注意すべき状況

✅ FSDの利点

  • 長距離運転での疲労軽減
  • 死角カバーによる安全性向上
  • 一定の判断による運転の安定性
  • 複数カメラでの全方位監視

⚠️ 注意すべき状況

  • 大型トラック周辺での走行
  • 複雑な車線合流地点
  • 視界不良時(霧、強い日差し)
  • 複数の判断が重なる状況

第6章:山岳地帯でのFSD – ヨセミテへの最終挑戦

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CA-140:平地から山岳地帯への劇的な変化

最終ステージの舞台となるCA-140号線は、Mercedから始まりMariposaを経由してヨセミテ国立公園のArch Rock Entranceまで続く全長103マイル(166km)のルートです。

平坦な農業地帯から山岳地帯へと景色が劇的に変化する、カリフォルニア屈指のダイナミックなドライブルートです。

🛣️ CA-140号線の特徴

  • 起点:Merced(農業地帯)
  • 中継点:Mariposa(人口約1,200人の小さな町)
  • 終点:ヨセミテ国立公園 Arch Rock Entrance
  • 全長:103マイル(166km)
  • 所要時間:Mariposaからヨセミテまで45分〜1時間
  • 景観:牧草地→丘陵地→山岳地帯の変化

山道でのカーブ走行の課題

山岳地帯での走行では、いくつかの技術的課題が観察されました。

カーブ走行の不安定性:急カーブでは時として大回りしすぎて対向車線にはみ出しそうになる傾向が見られました。

崖近くの道路では特に注意が必要な状況です。

速度調整の課題:急カーブでは極端に速度が落ち、追い越し車線のない山道では後続車両を待たせてしまう可能性があります。

視線検知の敏感さ:カーブの内側に目を向けると「前方を見てください」という警告が出ることがあり、人間の自然な運転行動との若干の齟齬が見られました。

ネットワーク接続の課題と対策

ヨセミテ周辺の山岳地帯では、携帯電話の電波が届かないエリアが多く存在します。

FSDは基本的にGPSとカメラセンサーで動作するため、ネットワーク接続がなくても走行は可能ですが、以下の点に注意が必要です:

📶 山岳地帯でのナビゲーション注意点

  • 事前設定:ネットワーク接続のある場所で目的地を設定
  • ルート変更リスク:FSDが別ルートを選択した場合の再検索ができない
  • 道迷いのリスク:標識が少ない山道で道を間違えると充電切れの危険性
  • 対策:事前のマップダウンロードと十分な充電確保

第6.5章:ヨセミテ到着後の園内ドライブ – 絶景と自然を満喫

サンフランシスコからの315キロメートルの旅を終え、いよいよヨセミテ国立公園に到着。

しかし、ここからが本当の冒険の始まりです。

園内でのテスラFSD体験、El Capitanやヨセミテ滝などの絶景スポット、そして野生動物との出会いまで、到着後の園内ドライブの様子を3本の動画でお届けします。

🔗 詳細記事:

動画①:出発から公園入口まで

Yosemite View Lodgeを出発し、ヨセミテ国立公園のArch Rock Entranceを通過するまでの様子を紹介します。

自然が作り出した巨大なアーチ状の岩の下をくぐり抜ける瞬間は、ヨセミテの旅の幕開けにふさわしい感動的な体験です。


🎫 入園時の注意点

  • 入園料:車1台35ドル(レシート提示で3〜7日間有効)
  • 事前予約:シーズンによっては必要
  • 必須アイテム:園内ではネット接続が不安定なため、入口でもらえる紙の地図は必ず保管

動画②:エルキャピタンルートと歴史探訪

El Capitanが見える絶景ルートを走りながら、ヨセミテの野生動物や先住民ミウォク族の歴史について紹介します。

標高約7,573フィートのEl Capitanは、世界中のクライマーの憧れの存在であり、約1億年前に形成された花崗岩の巨大な一枚岩です。


🐻 クマ対策の重要性

ヨセミテにはクマ保護に関する厳しいルールがあり、違反すると5,000ドルの罰金になることも

バルコニーのテーブルに食べ物を放置しない、テント内での飲食を避ける、食料品は適切に保管するなどの対策が重要です。

動画③:リラックスドライブ&観光ガイド

Yosemite Fallsの駐車場を目指しながら、園内のグルメ情報やおすすめスポットを紹介します。

北米で最も高い滝であるYosemite Falls(全体の落差約739メートル)や、絶景の中で楽しめるスターバックス、初心者から上級者まで楽しめるトレイル情報をお届けします。


第7章:電気自動車での長距離旅行実践ガイド

スーパーチャージャーネットワークの活用

長距離ドライブで気になるのがバッテリーの残量ですが、テスラのナビゲーションシステムは途中で立ち寄るべきスーパーチャージャーを自動的に提案してくれます。

基本的には提案されたルートに従うことで、問題なく目的地に到着できます。

🔋 スーパーチャージャー充電時間の目安

  • 0→50%充電:約10-15分
  • 0→80%充電:約25-30分
  • 満充電(100%):約40-50分
  • 推奨充電レベル:通常は80%まで(バッテリー保護のため)

テスラのスーパーチャージャーは決済が自動化されているため、現金やカードでのやり取りが不要です。

車を駐車して充電ケーブルを接続するだけで充電が開始され、料金はアカウントに自動的に請求されます。

テスラモデル3の航続距離

🔋 テスラモデル3の航続距離

  • 初期モデル(2017-2018年):約354-386km(220-240マイル)
  • 新型ロングレンジ(2019年以降):最大576km(358マイル)
  • 注意点:高速運転や急加速を繰り返すと航続距離が短くなる

ヨセミテでの充電環境

🔋 ヨセミテ国立公園での充電環境

スーパーチャージャー(ヨセミテビューロッジ)
  • 0→50%充電:約10-15分
  • 0→80%充電:約25-30分
  • 位置:公園外のホテル施設

Glacier Point等への注意

山頂にはチャージャーがないため、麓で満充電してから出発することが重要。

ただし、帰路は回生ブレーキにより充電がほとんど減らない場合もあります。

荷物収納とフランクの活用

テスラの便利な特徴の一つが、エンジンがないためフロント部分にも荷物スペース(フランク)があることです。

モデル3の場合、フランクが88リットル、リアトランクが594リットルの大容量を誇ります。

🧳 荷物収納のコツ:大きな80リットル以上のキャリーバッグ2つは難しいですが、大きなキャリーバッグ1つと機内持ち込み用の小さなキャリーバッグ2つなら収納可能。

トランク底部にも追加の収納スペースがあります。

第8章:安全なFSD使用のための実践ガイド

即座の対応準備

FSDに何らかの問題が発生した場合、即座に手動運転に切り替えられるよう常に準備しておくことが最も重要です。

ハンドルに手を添える必要はありませんが、必要な時にすぐにハンドルを握れる位置に手を置いておくことをお勧めします。

🛡️ 安全運転のための実践的アドバイス:

  1. 即座の対応準備:FSDに何らかの問題が発生した場合、即座に手動運転に切り替えられるよう常に準備
  2. 状況別判断:快適な運転が目的のため、不安を感じたら躊躇なくFSDを解除
  3. 継続的観察:特に大型車両周辺やナビゲーション判断時の動作を注意深く観察

状況別のFSD使用判断

FSDの使用目的は快適な運転であり、不安を感じたら躊躇なくFSDを解除することが重要です。

以下のような状況では、FSD解除を検討してください:

  • 大型車両が近くにいる状況(特にトラックの横通過時や合流時)で挙動が安定しないとき
  • 複雑な分岐や合流が連続する区間
  • 工事区間や車線が不明確な区間
  • 悪天候時(大雨、濃霧、強い日差し)

おまけ1:ヨセミテ国立公園ガイド

1984年にユネスコ世界遺産に登録されたヨセミテ国立公園は、花崗岩の巨大な断崖、緑豊かな森林、清冽な川や滝で知られる自然の宝庫です。

Glacier Point:ヨセミテのハイライト

ヨセミテで最も有名なGlacier Pointからは、象徴的なHalf Domeを正面に望む絶景を楽しめます。

車でアクセス可能な展望台としては最高の景色を提供し、ヨセミテ観光のハイライトとなっています。

🏔️ 豆知識:アウトドアブランド「The North Face」のロゴにある3本のラインは、実はHalf Domeの北壁を表現しています。ノースフェイス愛用者の方は、ぜひHalf Domeを特別な思いで眺めてみてください!

Giant Sequoia:古代からの生き証人

ヨセミテの見どころの一つが、樹齢1,000〜3,000年、最長で4,000年を生きるジャイアントセコイアです。

根元の直径5〜9メートル、幹の外周15〜30メートルに達するその巨大さは、周囲の木々を細く見せてしまうほどです。

🌲 ジャイアントセコイアの驚異的特徴

  • 樹齢:1,000〜4,000年
  • 樹皮の厚さ:約30cm以上
  • 長寿の秘密:厚い樹皮による害虫・病気・火災からの保護
  • タンニン含有:害虫や菌類の侵入を防ぐ天然の防御システム

野生動物との共存

ヨセミテには熊、鹿、コヨーテなど多様な野生動物が生息しており、特に朝夕は活動が活発になります。

「Speeding Kills Bears」の標識が示すように、野生動物保護のため速度制限の遵守が重要です。この点で、FSDの安定した速度管理は野生動物保護にも貢献しています。

🐻 野生動物観察と安全対策

  • 観察のチャンス:朝夕の時間帯が最適
  • 食べ物管理:熊対策として食品の適切な保管が必須
  • ゴミ管理:野生動物を引き寄せないよう注意
  • 速度遵守:動物との接触事故防止
  • 季節制限:冬季は積雪により道路閉鎖の可能性

観光実践アドバイス

🌅 時間帯の重要性:ヨセミテは天気が変わりやすく、午前中は晴れていても午後には曇ることがあります。早朝からの活動で効率的な観光を心がけましょう。

👟 装備の準備:岩と砂で滑りやすいトレイルがあるため、登山靴の着用を推奨。また、飲み水確保箇所が限られているため、十分な水分を携帯してください。

🧢 紫外線対策:標高が高く日差しが強いため、帽子と日焼け止めは必須アイテムです。

おまけ2:将来の展望 – Unsupervised FSDへの道

2025年の展望

2024年10月のロボタクシーイベントでは、2025年に自動運転レベル5(Unsupervised FSD)の開始が発表されました。

テスラはオースティン市当局と自動運転技術に関する協議を進めており、カリフォルニア州とテキサス州でUnsupervised FSD(完全無人運転)の導入が計画されています

現在のレベル2(運転手監視必要)から、ドライバーの監視が不要なレベルへの進歩は、自動運転技術にとって大きなマイルストーンとなります。

人が関与せずに完全自動運転が可能になる日も、そう遠くないかもしれません。

新型Model Yの登場

2025年1月に中国向けに発売された新型Model Y(コードネーム:Juniper)は、長距離ドライブに最適化された大幅な改良が施されています。

🚗 新型Model Yの主要改良点

  • 航続距離:719km(CLTC基準)/ 635km(WLTC基準)
  • 静粛性向上:特別仕様アコースティックガラス採用
  • 後席の快適性:専用タッチスクリーン、パワーリクライニングシート
  • 荷室容量:2列目シート折りたたみ時、2,130L以上の大容量

技術の継続的進化

FSDはソフトウェアアップデートにより継続的に進化しています。

今回の旅で観察された課題の多くは将来のアップデートで改善される可能性があります。

実際にV12.5で感じた不具合を最新バージョンでは体験しなかったものもありました。

テスラは世界中のFSD使用データを収集・分析し、システムの改善に活用しています。

重要なのは、これらの課題が技術の限界ではなく、継続的なアップデートによる改善対象であることです。

まとめ:315キロメートルの旅で見えた自動運転の現在地

サンフランシスコからヨセミテまでの315キロメートル、5つの動画にわたり壮大な旅が示したのは、自動運転技術の素晴らしい可能性と現実的な限界の両方でした。

技術的成果

テスラFSDが都市部から山岳地帯まで、多様な道路環境で実用的な性能を発揮することを実証しました。

特に長距離での疲労軽減効果は顕著で、4時間30分の旅程を快適に完遂できました。

ver12.5の視線チェック方式への変更により、腕の疲れを感じることなく運転できたことは大きな進歩です。

観察された課題

大型トラック周辺での不安定な動作、車線合流時の判断、山道でのカーブ走行など、特定の状況では人間の判断が必要になることが明確になりました。

しかし、これらは技術の限界を示すものではなく、継続的なアップデートによる改善対象です。

地理的多様性の体験

サンフランシスコの都市景観から、オークランドの工業地帯、セントラルバレーの農業地帯、そしてヨセミテの山岳地帯まで、カリフォルニアの多面的な魅力を一度に体験することができました。

最先端のテクノロジー企業が集まるシリコンバレーから、わずか数時間で世界最大規模のナッツ農園が広がるセントラルバレーへ。

この対比こそが、現代カリフォルニアの魅力を象徴しています。

⚠️ 重要な認識:FSDは運転支援システムであり、完全自動運転ではありません。

ドライバーは常に道路状況を監視し、必要に応じて即座に手動運転に切り替える準備が必要です。

不安を感じたら躊躇なくFSD解除し、快適な運転を優先してください。

関連動画・記事一覧

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