テスライベント”We Robot”から5つのポイント: 自動運転タクシーのサイバーキャブ(CyberCab)/人型ロボットのオプティマス(Optimus)

テスラ AI ロボットイベント 2024 – 完全解説

こんにちは、エコドライブの鈴木です。

今日は10月10日に行われたテスラのAIロボットイベントについて、特にロボタクシーに関する画期的な発表を中心に解説していきたいと思います。

このイベントはカリフォルニア州のワーナーブラザース映画スタジオで開催され、5つの重要な発表がありました。

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テスラは前々からロボタクシーについて開発を進めていたよね!

ついに開始日が決まったのかな?

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今回はロボタクシーや自動運転のFSDに関する情報もそうだけど、人型ロボットのオプティマスに関するデモンストレーションもあったんだよ!

その内容について説明していくね。

【前半の動画版はこちらから】



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1. サイバーキャブ – 革新的なロボタクシー

1. サイバーキャブ – 革新的なロボタクシー
今回最も注目を集めたのは、「サイバーキャブ」というロボタクシーの初お披露目です。

※上記画像はサイバーキャブではありません。

デザインはさすがテスラらしい、非常にシンプルで洗練されたものでした。

まだプロトタイプの段階ではありますが、個人的にはほぼこのままのデザインで進むのではないかと考えています。

特に驚いたのは、ステアリング(ハンドル)とペダル(アクセル、ブレーキ)が完全に省かれていることです。

また、公式な言及こそありませんでしたが、ドアのハンドルも見当たりませんでした。

恐らく自動で開く仕様になるのでしょう。

ドアの開け閉めは上に開くFalconドア方式

ドアは通常の横開きではなく、上に開く設計を採用しています。

これは非常に画期的な仕様だと感じました。

実は私が現在乗っているテスラのモデルXも、後部座席は「Falconドア」と呼ばれる上開きのドアを採用しており、その使い勝手の良さは実感しています。

サイバーキャブでもこの設計は大きな利点になるはずです。

充電と清掃は自動で行われる

航続距離については発表されませんでしたが、運用面でも興味深い革新的な仕組みがありました。

このサイバーキャブは自動で充電ステーションに向かい、専用の洗車場も設置される予定とのことです。

汚れた際には定期的に自動で洗車場に向かい、内外装とも自動で洗浄される仕組みになるようです。

移動コストも大幅に削減か



特に注目したいのが、コストに関する発表です。

1マイルあたりのオペレーティングコストは約20セントになると予測されています。

これは非常に画期的な数字です。

例えば、現在ロサンゼルスのバスは1マイルあたり約1ドルのコストがかかっていることを考えると、その革新性が分かります。

このコスト構造であれば、仮に利用者向けの料金を1マイル50セント程度に設定しても十分な採算が取れるはずです。

バスで1マイル移動するのに1ドルかかるところを、半額で移動できるということは、かなりの利用者増加が見込めるのではないでしょうか。

1台あたりの価格面も3万ドル(約450万円)以下での販売を予定しているとのことで、生産開始は2026年後半を予定しているそうです。

2. ワイヤレス充電への対応

2つ目のトピックは、非常に驚くべき内容でした。

サイバーキャブがワイヤレス充電に対応するというのです。

通常、電気自動車の充電といえば充電コードを接続する有線式が一般的ですが、このサイバーキャブではチャージポート自体がない非接触型の充電システムを採用します。

これは業界の常識を覆す革新的な試みと言えるでしょう。

3.ロボバン – 未来の公共交通



3つ目の発表は「ロボバン」についてでした。

これは20人乗りの自動運転バンで、既にプロトタイプが公開されています。

プロトタイプとは言え、見た目は完全に完成された印象で、アイアンマンを思わせるようなカッコいいフロントマスクが特徴的でした。

ロボバンもサイバーキャブ同様、ステアリングもペダルもない完全自動運転仕様となっています。

車内には座席とテレビモニターのような設備が整えられているとのことですが、一般販売するのか、あるいはテスラが自社で交通サービスとして運営するのかについては明らかにされませんでした。

今後の情報に期待ですね。

4. レベル5自動運転への進化



4つ目のトピックは、多くの人が待ち望んでいたレベル5の自動運転へのアップデートに関する発表でした。

現在のFSD(フルセルフドライビング)は「スーパーバイズド」バージョンで、自動運転レベル2に分類されていますが、これが「アンスーパーバイズド」として完全自動運転のレベル5へと進化します。

レベル5になると、人による監視が全く必要なくなります。

運転中に寝たり、映画を見たり、本を読んだりすることも可能になるのです。

このアップデートは2025年に実施される予定で、まずはテスラのModel 3とModel Yから順次アップデートが行われます。

対象エリアはカリフォルニア州とテキサス州から開始されるとのことです。

5.Optimus – 人型ロボットの進化



最後の発表は人型ロボット「Optimus」についてでした。

前回の株主総会でも発表がありましたが、今回はさらにバージョンアップ。

2足歩行で登場し、音楽に合わせて踊るデモンストレーションは、多くの観客を魅了しました。

特に印象的だったのは、想像以上にスムーズな動き、特に関節の動きの滑らかさです。

イベントではバーテンダーとしての実演も行われ、ビールを注ぐデモンストレーションが披露されました。

AIが搭載されており、完全な人型ロボットとして機能している印象を受けました。

価格についても言及があり、イーロン・マスクによれば2万ドルから3万ドルでの販売を検討しているとのことです。

【後半の動画はこちらから】



テスラの未来への展望

今回のイベントを通じて、テスラがもはや単なる自動車メーカーではないことが明確になりました。

AIテクノロジー企業であり、ロボットメーカーとしての側面を持つ企業へと進化していることが、はっきりと示されたと言えるでしょう。

特にロボタクシーの未来については、大きな可能性を感じています。

サイバーキャブは1台3万ドルほどで販売される予定ですが、おそらく企業が複数台を所有・運営する形態が主流になっていくでしょう。

これによりタクシー業界に大きな自由化の波が来ることが予想され、現在のUBERやLYFT、既存のタクシー業界は大きな転換期を迎えることになるはずです。

自動車保険のあり方、車に対する考え方も変わる

また、自動車保険の在り方も大きく変わってくるでしょう。

現在の自動車保険は個人で加入し、個人の責任で運用され、事故歴によって保険料が変動するシステムです。

しかし、レベル5の完全自動運転の時代が来た時、責任の所在が大きな問題となります。

メーカー責任なのか、ドライバー責任なのか、所有者責任なのか、これによって誰が保険料を支払うのかという問題が発生してきます。

さらに、自動運転タクシーの普及により、自動車の価値に関する考え方も大きく変わってくるでしょう。

現在の自動車は単なる所有物や趣味の対象で、3年で約50%の価値が下がる減価償却を前提とした資産です。

しかし、ロボタクシーとして収益を生み出すマシンになると、不動産のように投資対象として扱われ、値下がりしにくい資産になる可能性があります。

自動運転(FSD)もライセンス発売されるのでは?

今後のテスラの展開が非常に楽しみですが、特に気になるのは自動運転のライセンス販売の可能性です。

テスラは10年以上前から自動運転技術に取り組み、AIによる継続的な学習を重ねてきました。

このリードタイムを考えると、他メーカーが今から開発を始めても追いつくのは困難でしょう。

そのため、他メーカーにとってはライセンス料を支払ってテスラのFSDシステムを導入する方が、より現実的な選択肢となる可能性があります。

私自身もFSDを使っているので、自動運転に関しては着実に成長を続けている印象を受けます。

人型ロボットが当たり前に利用される未来

人型ロボット「Optimus」についても、非常に大きな可能性を秘めています。

イーロン・マスクも「ビッグビジネスプロジェクト」と表現していましたが、まさにゴールドラッシュのような状況になる可能性があります。

特に家庭内での活用が期待できるのではないでしょうか。

私たちの家や家具、間取りなど、全てが人間が生活しやすいように設計されているため、人型ロボットが最も効率的に活動できるのです。

家事や掃除、犬の散歩、子供の見守りといった基本的な作業から、パーソナルメンターとしての役割まで、その活用範囲は広大です。

自分の進路相談やビジネスの相談相手としても活用できるでしょう。

外出先から電話やアプリで指示を出し、「子供を見ていて」「掃除をしておいて」といった依頼ができるようになれば、私たちの生活は大きく変わることでしょう。

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