CES2025現地レポート:自動車産業の革新 – ホンダEV、スズキ無人タクシー、AI技術の最前線

みなさんこんにちは、エコドライブの鈴木です。

今日は世界最大のテックイベントCES2025のモビリティ編をレポートしていきたいと思っています。

CES(Consumer Electronics Show)は、毎年1月にラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市です。

2025年は、特に自動車分野での革新的な展示が大きな話題を呼んでいます。

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世界最大のテックイベントCES2025で、自動車業界はどんな進化を遂げているんだろう?

電動化やAIの波で、これからの車はどう変わっていくのかな?


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実は今、ラスベガスのCES2025に来ているんだ!

HONDAの新型EVやスズキの無人タクシー、さらにAIを活用した最新技術など、現地でしか分からない興味深い展示がたくさんあるよ。

200年に一度と言われる自動車革命の最前線をレポートしていくね。

【動画版はこちらから!】
 


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世界最大規模のテックイベントのCES

このイベントの規模は圧巻で、世界中から4000社以上の企業が出展し、300を超えるセッションが開催され、毎年約160カ国以上から参加者が集まる巨大イベントとなっています。

CESは元々家電見本市として始まり、冷蔵庫やコピー機などの家電製品の展示が中心でした。

企業にとっては、このイベントで注目を集めることが、マーケティング面でも売上面でも大きなアドバンテージとなっています

最新トレンドと変化

近年は特に自動車関連の出展が増加しています。

これは車の電子化が進んでいることが背景にあります。また、サステナビリティ、ロボティクス、ヘルスケアなども主要な展示分野となっています。

私自身は2年ぶりの参加ですが、2年前に比べてメタバースやブロックチェーン技術関連のセッションが大幅に減少しているように感じます。

開催場所とイベントテーマ


イベントは主にラスベガスコンベンションセンターを中心に、ストリップ通り沿いのベネチアンやARIAなどのホテルでも開催されています。

2025年の今年のキャッチフレーズは「DIVE IN(飛び込もう)」に設定されています。NVIDIAの話題なども注目を集めていますが、今回は特にモビリティ分野についてレポートしていきます。

日程については、1月6日がメディア向け、1月7日から9日までの3日間がビジネス向けとなっていました。

会場の熱気と国際色

会場の第一印象として、来場者数が驚くほど多く、2年前と比べても大幅に増加しています。

世界中からメディアや業界関係者が集まり、様々な言語が飛び交う国際色豊かな雰囲気とでした。

アジア、ヨーロッパ、アメリカからの来場者が混在し、日本からの参加者も多く見受けられました。

モビリティ会場の意外な展開


会場は朝10時開場ですが、開門前から大勢の人々が集まり、開場と同時に人の波が押し寄せるほどの盛況ぶりでした。

モビリティ会場で最も衝撃的だったのは、一番目立つフロントブースを韓国の家電メーカーLGが占めていたことです。

私も一瞬、会場を間違えたのではないかと思うほどでした。

展示されていたのは、奇抜でありながら洗練されたデザインのコンセプトカーの骨格モデルでした。

LEDの家電製品でも定評のある優れたデザイン性が、車両デザインにも活かされていました。

このような展示から、家電メーカーの自動車産業への本格参入という新たなトレンドが見えてきます。

この動きは多くのメディアからも注目を集めていました。

HONDAの新型EVモデル「0」

モビリティ会場の意外な展開
HONDAから、クーペとSUVの2タイプからなる新型EVモデル「0」が発表されました。

特にクーペモデルは、ランボルギーニのカウンタックを彷彿とさせる、クラシカルなスポーツカーの要素を取り入れた斬新なデザインが特徴です。

ただし、価格やスペックについては現時点で未発表となっています。

ソニー・ホンダモビリティの「AFEELA」

ソニーとホンダの合弁会社による電気自動車「AFEELA」の予約開始が発表され、大きな注目を集めています。

プレスリリースには世界中のメディアが殺到し、ソニー・アメリカの社長も登壇しての講演が行われました。

「AFEELA」の価格は89,900ドルからとなることが発表されました。

中国新興EVメーカーの参入

中国の新興EVメーカーであるZeekrも大規模なブースを出展していました。

日本では2025年の発売が決定していますが、アメリカ市場については、CESでの反応を見極めてから検討するとのことでした。

テスラとの価格差が示す課題

テスラとの価格差が示す課題

新しいEVメーカーや車種が登場する中で、テスラが業界の基準点となっている現状が浮き彫りになっています。

例えば、先ほどのホンダの新型EVが89,900ドルであるのに対し、同クラスのテスラ・モデル3は4万ドル強と、約5万ドルもの価格差があります。

この大きな価格差に対して、新規参入するEVメーカーがどのような付加価値を提供できるのかが、今後の重要な課題となるように感じました。

テスラは先行者利益を最大限に活かし、業界の基準となる圧倒的な地位を確立しています

業界関係者の間でも、新規参入するEVメーカーは必然的にテスラとの比較対象となることが共通認識となっているようです。

スズキの革新的な展開

意外な注目を集めていたのが、軽自動車メーカーとして知られるスズキのブースです。

従来の車両展示ではなく、無人タクシーを中心とした展示を行っていました。

スズキは公共交通分野への新規参入を発表し、具体的にはシリコンバレー地域での無人タクシーサービスを計画しています。

特にGoogle、Appleなどが集まるエリアからサンノゼ空港までの区間をつなぐ無人タクシーの運行を予定しているとのことです。

スズキの具体的な事業計画

スズキの無人タクシー事業は、固定ルートでの定期運行を基本としています。

すでにサンノゼ市と契約を締結しており、2026年の運行開始が予定されているという具体的な進展を見せています。

近年、韓国や中国メーカーの台頭により、日本メーカーの存在感が薄れつつある中で、スズキの取り組みは注目に値します。

従来の得意分野である軽自動車から領域を広げ、社会インフラとしての公共交通という新しい価値を創造しようとしている点は、非常に画期的です。

進化するコックピットディスプレイ

テスラとの価格差が示す課題

今年の展示で特に目立ったのが、車両のコックピット周りのディスプレイ開発に特化した企業の多さです。

球体型ディスプレイや美しいデザイン、直感的な操作が可能なタッチパネルなど、差別化された製品が多数展示されていました。

これらのメーカーの今後の展開として、以下のような可能性が考えられます:
– 自動車メーカーへのOEM供給
– アフターマーケットパーツとしての販売
– 独自のブランド展開

具体的なビジネスモデルはまだ明確になっていないものの、コックピット周りの電子化が自動車産業の新たな競争領域となっていることを示唆しています。

AIが主導する自動車産業の革新

開催場所とイベントテーマ
展示会全体を通して、AIの活用が最大のテーマとなっていました。各社が:
– ユーザー体験の向上
– 車内空間の快適性向上
– 自動運転技術の発展
などにAIを活用しようと模索しています。

自動車産業は、メカニカルからデジタルへの転換期を迎えており、これは新規参入企業にとって大きなチャンスとなっています。

従来のエンジンやトランスミッションなどのメカニカル部品は、高い開発コストが参入障壁となっていました。

しかし、電動化・デジタル化により、産業の構造が大きく変化

これは、固定電話からスマートフォンへの移行に例えられる革新的な転換期です。

新たなプレイヤーの参入

電気技術、センサー技術、カメラ技術など、デジタル領域に強みを持つ企業が続々と参入しています。

これは、自動車産業における「200年に一度の革命期」と呼ばれており、今後も目が離せない展開が予想されます。

止められない自動車産業の変革の波

止められない自動車産業の変革の波

電動化、デジタル化、自動運転化という大きな変革の波は、もはや後戻りできない潮流となっています。

EV車の販売減速やテスラの業績低下といったニュースは表面的な現象に過ぎず水面下では着実に技術革新が進んでいる状況です。

私たちエコドライブは自動車メーカーではなく、販売・レンタカー・リースを手がける流通業として事業を展開しています。

メーカーとは異なる視点からAIの活用方法を模索し、新たな価値を創造していく必要性を、今回のCESを通じて強く実感しました。

AI活用の本質的な見直し

これまでのAI活用は、カスタマーサポートの自動化による人件費削減や24時間対応といった表面的なメリットに注目していました。

しかし、もっと本質的な活用方法を検討する必要性を感じています。

具体的には以下の点を明確にする必要があります:
– 会社のビジョンと目標の再確認
– 現状の立ち位置の把握
ビジョンと現状のギャップ分析
– それらの課題に対するAIソリューションの可能性の検討

イーロン・マスクの生産効率向上アプローチ

このような課題解決のアプローチとして、イーロン・マスクの5ステップメソッドが参考になるかもしれません。

イーロン・マスクが提唱する生産効率向上の5ステップは以下の順序で実施されます:
1. フローの洗い出し
2. 無駄の削除
3. 簡素化と最適化
4. スピードアップ
5. 自動化

しかし、彼の方法論では、まず業務フローを明確化し、無駄を排除し、プロセスを最適化した後に、最終段階として自動化を検討するというアプローチを採用しています。

多くの企業が陥りがちな誤りは、最初から自動化を考えてしまうことです。

この考え方は、AIを導入する上で役に立つかもしれません。

CES2025モビリティレポートの締めくくり

世界最大のテックイベントCES2025のモビリティ分野について、現地からレポートをお届けしました。

明日以降は家電ブースのレポートも予定していますので、引き続きご期待ください。

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