はじめに
はい、皆さん、こんにちは。エコドライブの鈴木です。
本日のテーマはテスラ最新FSDバージョン13。
ご存知の方もいるかもしれませんが、テスラが提供する完全自動運転(FSD)のソフトウェアが、これまでのバージョン12からバージョン13へと大幅に進化しました。
今回は、バージョン12と比較しながら、バージョン13で何が変わったのかをできるだけ分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
3つの大きな変更点
今回のバージョンアップで変わったポイントは大きく3つ。
これから順を追って解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

テスラのFSDバージョン13、本当に進化してるみたいだね!
エンドツーエンドのAIがさらに人間らしくなったとか?

うん、駐車状態からFSDを起動できるようになったり、自動パーキングもかなり便利みたい!
スピード調整も自然になって、より安全だってさ。

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1つ目のポイント:エンドツーエンドのニューラルネットワーク強化
まず最初に挙げられるのが、エンドツーエンドのニューラルネットワークの強化です。
「難しい単語が出てきたな…」と思われるかもしれませんが、簡単に言うと、車が行う運転がより人間らしくさらに自立的に判断できるようになったということです。
従来の自動運転では、受け取ったデータを
「検知 → 分析 → 判断 → 行動」
と段階的に処理していました。
しかしエンドツーエンドのニューラルネットワークでは、一つのAIがこれらすべてをまとめて行うようになったんです。
具体的には、大きく次の3つの改善が挙げられます。
1. シンプル化
カメラで取得したデータをAIが直接解釈し、アクセルやブレーキ、ハンドル操作など運転に必要な動作を即座に決定します。
2. 判断力の向上
大量の人間の運転データを学習させたことで、滑らかな操作や人間らしい動きが再現できるようになりました。
3. 未知の状況への対応
複雑な交通状況にも柔軟かつ安全に対処できるようになり、より自然で無理のない判断が可能に。
つまり、バージョン13ではAIがさらに賢くなり、運転挙動がより自然で安全になったというわけです。
従来のFSDと比較しても、その人間らしさが大きく進化していることを感じられるでしょう。
2つ目のポイント:新機能の追加
続いて、バージョン13で新たに加わった機能について見ていきましょう。
■ 駐車状態から直接FSDをオンにできる
これまでは走り始めてからしか自動運転をオンにできませんでした。
しかしバージョン13からは、駐車状態でもFSDを起動できるようになり、たとえばバックで駐車場から出る動作も自動でやってくれます。
アメリカでは前から駐車するケースが多いので、駐車した状態でFSDをオンにすると、自動でバックして駐車スペースを出た後にそのまま前進へ移行するという、シームレスな動きが可能になりました。
■ 目的地到着後の自動パーキング
もう一つ注目すべきは、目的地付近に着いたあと、自分で駐車場を見つけて駐車できる機能。
これまでは「目的地に近づくとFSD完了」となっていましたが、バージョン13では車自体がパーキングスペースを探して停止するまで自動運転が継続します。
このアップデートによって、FSDの“フルオート”化に一歩近づいたとも言えますね。
車を発進させるところから駐車まで、ほぼすべてを自動化できるわけです。
まさに「あったらいいな」が実現した機能ではないでしょうか。
3つ目のポイント:スピードプロファイルの改善
最後の大きなアップデートが、スピードプロファイルの改善です。
難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、要は車が状況に応じて自然な速度調整をするようになった、ということ。
まず、街中での走行を考えてみましょう。
以前のバージョンでは、信号や交差点付近で急に加速したり、不要なタイミングでいきなり減速したりするケースが見受けられました。
いわゆる急発進や急減速が時々起こっていたのですが、バージョン13では周囲の状況をAIがより自然に判断し、スムーズな速度調整を行えるようになったのです。
次に、高速道路での走行。
従来は合流地点や追い越しの場面で不自然に速度が上がったり下がったりすることがありました。
ところがバージョン13では、その加減速が人間の運転感覚に近づき、追い越しや合流も自然なスピードでこなせるようになったんです。
言い換えれば、このスピードプロファイルの改善によって、乗員全員が安心して乗れる運転挙動に近づいたということ。
急な加減速が少なくなることで、同乗者のストレスを大幅に軽減できるのは大きな進歩と言えるでしょう。
実際に乗ってみた感想:V13.2で感じた変化
では、バージョン13を実際に試した印象はどうなのか。
私たちの会社では、複数のテスラ車を所有していますが、その中のモデルYがバージョン13、正確にはV13.2へソフトウェアアップデートされたので、早速乗ってみました。
結論から言えば、「より人間らしく滑らかになった」というのが率直な感想。
バージョン12でも大きく進化を感じていましたが、バージョン13ではさらに自然な動きが増し、“人間っぽさ”が強まっていると感じました。
例えば、急発進や急停止が減った結果、同乗者の快適性も向上している印象です。
しっかりと周囲の状況を把握し、穏やかな操作で運転するため、「あ、いまの動きちょっと不自然だな」と感じる場面が少なくなりました。
これだけスムーズに変化していくのは、テスラのFSDならではのアップデートの妙だと改めて思います。
さらに慎重=より安全運転に
バージョン12でも「慎重さが増したな」とは感じていましたが、バージョン13では、それを上回るほどの安全運転姿勢を感じます。
ただ、「慎重さが増した=より安心」なのは事実ですが、遅く感じる場面も出てくるのが正直なところです。
たとえば、信号のない大通りを左折するシーンなどでは、後ろの車がクラクションを鳴らすほどじっくり待ってしまうことがありました。
「ちょっと待ちすぎじゃないかな」「これなら自分でハンドルを握った方がスムーズかも」と思う場面も正直ありましたね。
もちろん、安全重視の姿勢は嬉しい反面、時間的なロスにイライラするドライバーもいるかもしれません。
とはいえ、この慎重さはイコール“さらなる安心”にもつながる要素。
複雑な交差点や見通しの悪い場所でも、FSDが焦らず落ち着いて判断してくれるのは大きなメリットだと感じています。
バージョン11→12ほどの衝撃は薄いが、それでも着実な進歩
以前のバージョン11から12へのアップデートがあまりにも大きな進化だったので、正直なところ、バージョン13にはそれほどの“衝撃”は感じませんでした。
あの時はAIが主体になったことで、まさに「運転が激変」した感覚があったんですよね。
ただ、バージョン13でも止まっている状態からスタートできるようになった点は大きなトピックです。
バージョン12のころから「これは欲しい機能だ」と期待していたのですが、今回それが実現したのは大きな進化と言えるでしょう。
駐車スペースからそのまま自動運転をスタートできるというのは、実際に使ってみるとかなり便利で、自動運転の幅をさらに広げてくれます。
いわば、完全自動運転へまた一歩近づいた印象ですね。
駐車から目的地到着、そして自動パーキングまでの一連の流れ
実際に使ってみると、FSDバージョン13では、以下のような一連の流れが可能になりました。
1. 駐車スペースからの出庫:
後方カメラが安全を確認し、問題なければ自動でバックして駐車スペースを出る。
2. 進行方向の調整:
自分の行きたい方向にハンドルを切り、出発の準備が整うと自動で走り出す。
3. 自動運転で目的地へ:
そのままFSDで目的地まで走行する。
4. 自動パーキング:
目的地に到着すると、車が自分で駐車場を探し、自動で止めてくれる。
アメリカでは前入れの駐車が一般的なので、「バックでの駐車」というシチュエーションがあまりないのですが、日本だと後ろ入れが主流ですよね。
となると、今後日本向けにFSDが実装される際は、後ろから入れる動きにも対応していくのかもしれません。
このあたりは、地域の駐車文化に合わせて、テスラがどんな対応をしていくのか興味深いポイントですね。
いずれにしても、バージョン13は複数の進化が見られ、より実用的で便利な機能を備えるようになったと言えるでしょう。
今後の展望:スーパーバイズドからアンスーパーバイズドへ
では、テスラのFSDは今後どのように進化していくのでしょうか。
現在(バージョン13までは)、スーパーバイズド(監視あり)の状態です。
日本語にすると「監視付き」という意味。
具体的には、ハンドルに手を置いていなくても良いものの、視線は前を向いていなければならないというルールがあります。
車内カメラでドライバーの目線を検知しており、視線を大きく外すと警告が出たり、最悪の場合、FSD機能を停止されてしまうこともあるんですね。
そんな状況を大きく変えるのがアンスーパーバイズドFSD(非監視付き)です。
これが実現すれば、
「前を見ていなくてもOK」
「後部座席に振り向いたり、モニターで動画を見るのも可能」
といった完全に任せる運転スタイルに近づくことになります。
もちろん、法律的な問題や安全面での課題は山積みですが、イーロン・マスク氏が「2025年にはアンスーパーバイズドFSDを実現する」と言及しているため、今後のアップデートでこの夢のような自動運転が登場するかもしれません。
実際にそれが実装されれば、ドライバーの概念そのものが変わりそうですよね。
まさに、自動運転技術が“本物”に近づくタイミングがそこまで来ているのかもしれません。
技術面・法律面のハードルと今後の期待
当然ながら、技術的に可能か、あるいは法的に許されるかという大きな課題は残っています。
とはいえ、アメリカの場合には「とりあえずやってみよう」という文化が強く、カリフォルニアやテキサスのような地域から先行して機能が実装される可能性があります。
イーロン・マスク氏が「2025年までにアンスーパーバイズドFSDを出す」と明言していることもあり、テスラファンとしては大いに期待してしまいますよね。
しかも、もしかするとバージョン14あたりから、アンスーパーバイズド機能が加わってくるかもしれません。
その日が来るのを、首を長くして待ちたいと思います。
まとめ:FSDバージョン13の意義と今後の可能性
以上、テスラの最新FSDバージョン13について解説してきました。
大きなポイントとしては、
・エンドツーエンドのニューラルネットワークの強化による運転挙動の「人間らしさ」
・新機能の追加(駐車状態からのFSD起動や自動パーキングなど)
・スピードプロファイルの改善による自然な速度調整
・さらに慎重かつ安全になった一方で、やや「待ちすぎ」なシーンが増える可能性
・アンスーパーバイズド化への期待と技術面・法的面でのハードル
などが挙げられます。
今後は、バージョン14以降でさらなる進化や、“監視なし”の自動運転が実現していくのか、
引き続き注目していきたいところですね。
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