しつこい営業電話の共通点|アメリカで受けた実話と嫌われる営業の4つの特徴【前編】

はじめに

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しつこい営業って、嫌ですよね。

では逆に、「熱心な営業マン」はどうでしょうか。

なんだか買ってあげようかな、と思うことはありませんか。

やっていること自体は同じ営業活動のはずなのに、受け取られ方はまるで違います。

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僕もすごく嫌なんですよね。

今回は前編として、どういう営業行動が「熱心」ではなく「しつこい」と受け取られてしまうのかを整理していきます。

出発点になるのは、僕がアメリカで実際に体験した、ある会社の電話営業です。

自分が「しつこい人」だと思われないためにも、意外と大事な話だと思っています。

【動画版はこちらから】
 


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その前に、「しつこい」の正体を少し整理します

知らない番号からの着信に出るか迷う場面

体験談に入る前に、ひとつ整理しておきたいことがあります。

「しつこい」という言葉は、つい連絡の回数の話として受け取られがちですが、実際にはそれだけで決まるものではありません。

「しつこい」と感じる理由は、連絡回数だけではない

営業がしつこいかどうかは、単純な連絡回数だけで決まるわけではありません。

同じ回数の連絡でも、相手の都合を確認し、用件を明確にし、断られた時には意思を尊重していれば、受け取られ方は変わります。

反対に、一度の電話であっても、相手が会話を終えたいのに話を続けたり、断る余地を与えなかったりすれば、強い負担を与える営業になり得ます。

重要なのは、相手に「会話を続けるかどうか」の主導権が残っているかという点です。

ある日、40ドルの小切手が届きました


今回この話をしようと思ったきっかけは、実はある会社から小切手が届いたことでした。

小切手ですから、お金ですよね。

大した額ではないんですけど、だいたい40ドルくらいです。

なぜ届いたのかというと、ある会社を相手取った集団訴訟の和解金が対象者に分配され、その一部が僕にも届いたからでした。

つまり僕も、その和解の対象者の一人だったようなんです

いかにもアメリカらしい話ですよね。

アメリカでは決して小さくない、それなりの大企業です。

この会社の営業電話が、本当にひどかったんですよ。

あの手この手で、僕の携帯電話にかかってきていました。

この小切手の話は、ショート動画「しつこい営業電話と届いた小切手とは?」でも短くまとめています。

僕自身は小切手を受け取った当初、「自分との会話が勝手に録音されていたのか」と受け取っていました。

ただ、その訴訟で争われていたのは通話の録音方法をめぐる問題で、僕自身の通話について何かが認定されたわけではありません。

そして和解が成立したことは、相手企業の違法性や法的責任を裁判所が最終的に認定したという意味でもありません。

補足:営業の「しつこさ」と、訴訟の争点は分けて考える

この事例では、繰り返しの電話や会話を終えにくい対応が、営業を受けた側にとって大きな負担になっていました。

一方で、集団訴訟で法的に争われた中心は、電話の頻度そのものではなく、通話の録音方法と、相手への告知・同意をめぐる問題です。

つまり、接客上の問題と法的な問題は関連していても、同じものではありません。

 

その電話は、名乗るより先に「今パソコンの前ですか」でした


電話がかかってくるじゃないですか。

それがもう、全然切らせてくれないんですよね。

普通、営業電話って「今お電話大丈夫ですか」から始まりますよね。

ところが彼らは、それを聞いてくれないんです。

かかってきて最初に言うのが、「今パソコンの前ですか」

僕が「はい」と答えると、すぐに「OK、ではwww.…」と続くわけです。

この第一声のくだりは、ショート動画「しつこすぎる営業電話の第一声とは?」でも取り上げています。

いやいやいや、待て待てと。

あなた一体誰なんだ、という話じゃないですか。

人の時間を何だと思っているんだ、と。

名乗りもしないまま、いきなり自社のホームページへ連れて行こうとするんですよ。

営業電話では、説明より先に相手の時間を確認する

営業電話は、相手が予定していないタイミングにかかってくることが多いため、まず会話できる状況かを確認する必要があります。

そのうえで、会社名、担当者名、連絡した目的、どの程度の時間が必要かを簡潔に伝えると、相手は話を聞くかどうかを判断しやすくなります。

十分な説明をしないまま操作や行動を求めると、受け手は警戒心や不信感を抱きやすくなります。

営業側の説明を始める前に、相手が話せる状態か確認することが、会話の基本になります。

行動を求める前に、理由を理解してもらう

営業側にとっては効率的な案内でも、相手が目的を理解していなければ、一方的な指示のように感じられることがあります。

ウェブサイトを開く、資料を見る、画面を操作するといった行動を依頼する場合は、その前に「何のために必要なのか」「見ると何が分かるのか」を説明することが大切です。

相手が意味を理解し、自分で行動を選べる順番にすることで、同じ案内でも受け入れられやすくなります。

買わないと言っても、切り返しが返ってきます

ヘッドセットが並ぶコールセンターの様子

電話をかけてくる人は、オペレーターと言うんでしょうか、とにかく相当トレーニングされています。

こちらが「その商品は買いません」と言っても、次から次へと切り返してくるわけです。

結局どうなるかというと、電話口で本当に喧嘩みたいになってしまって、こちらから一方的に切る。

毎回このパターンでした。

そうしないと、切らせてもらえないんです。

お客様の断りは、すべて「反論すべき障害」ではない

営業では、お客様が断った理由を確認することで、誤解を解消できる場合もあります。

ただし、「必要ない」「今は話せない」「これ以上連絡を希望しない」といった意思まで、すべて切り返しで覆そうとすると、対話ではなく説得の押しつけになってしまいます。

一度理由を確認した後も明確な拒否が続く場合は、相手の意思を押し返し続けないことが重要です。

断りの言葉は、営業トークを続ける材料ではなく、相手の意思を判断する情報でもあります。

営業スキルは、使う目的によって価値が変わる

商品知識、質問力、反論への対応、会話を続ける技術などは、本来、お客様の疑問や不安を解消するために役立つものです。

一方で、契約率や通話時間だけを優先して使うと、相手が断っているのに会話を終わらせないための技術になってしまうことがあります。

これは担当者個人の性格だけではなく、評価指標、営業スクリプト、管理方針などによっても起こり得ます。

営業スキルの目的は、相手を逃がさないことではなく、判断に必要な情報を届けることです。

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番号をブロックしても、別の番号からかかってきます


電話を切った後は、当然その番号をブロックしますよね。

ところが今度は、また別の日に、違う電話番号からかかってくるんです。

もう、この繰り返しなんですよね。

何回やったか分かりません。

このあたりの顛末は、ショート動画「しつこすぎる営業電話とその結末?」でも話しています。

ここまでの体験を振り返って、これは「熱心」でしょうか。

いや、違いますよね。

どう考えても熱心ではなくて、しつこいです。

連絡手段を変えて追い続けると、信頼を失いやすい

電話に出ない、番号をブロックする、連絡停止を求めるといった行動は、受け手がその連絡を望んでいない可能性を示す強いサインです。

その後も別の番号や別の手段から繰り返し連絡すると、受け手には拒否の意思を回避しようとしているように見える場合があります。

一度接点を失うことより、無理に追い続けて会社やブランドへの信頼まで失う方が、長期的な損失は大きくなり得ます。

連絡を続ける技術だけでなく、連絡を終える判断基準を持つことも営業には必要です。

営業の成果は、どこで測るべきでしょうか

明るい会議室で落ち着いて話す商談の場面

接触回数を増やすことと、信頼を増やすことは別

営業では、連絡回数を増やせば、短期的に会話や提案の機会が増えることがあります。

しかし、相手の都合や意思を無視して接点だけを増やすと、商品だけでなく会社そのものを避けられるようになる可能性があります。

営業活動では、何件電話したか、何分話したかだけでなく、相手が納得して次の会話へ進んだかを見る必要があります。

接点を増やすことではなく、相手が次も話したいと思える接点を作ることが、長期的な信頼につながります。

「しつこい営業」になっていないか確認したい4つの視点

4項目のチェックリストを書いたノート

  1. 相手の都合を確認しているか
    予定外の連絡であることを前提に、今話せるかを確認する
  2. 連絡した目的を先に説明しているか
    会社名、担当者名、用件、必要な時間を簡潔に伝える
  3. 断る意思を尊重しているか
    明確な拒否があった後も、切り返しや別番号で追い続けていないか確認する
  4. 相手が会話を終えられる状態になっているか
    営業側だけが会話の主導権を握らず、相手に選択肢を残す

しつこい営業と熱心な営業の違いは、行動量ではなく、相手の意思を尊重しているかどうかにも表れます。

 

まとめ

今回の前編でお伝えしたかったのは、行動量が多くても、相手の意思を無視してしまえば「熱心」とは言えないということです。

相手の都合を確認しない。

名乗る前に操作を求める。

断られても反論を続ける。

会話を終わらせにくい状態を作る。

番号をブロックしても、別の番号から連絡が続く。

僕が体験した電話営業には、これらが揃っていました。

しつこいと感じる営業には、相手が「会話を続けるかどうか」を選べないという共通点があります。

では、熱心な営業は何が違うのでしょうか。

その話は後編でお話しします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

後編もあわせてご覧いただけたらうれしいです。

情報の確認について

本記事は2026年8月確認時点で、公開されている裁判記録および報道を参照して作成しています。

訴訟や和解に関する記述は、その後の手続きにより状況が変わる可能性があります。

詳細を確認される場合は、裁判所の公開記録など一次情報源をご参照ください。

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