がん研究者が語る「海外研究留学」1年間のアメリカ留学で変わったこと

海外移住の実体験をインタビュー!

エコドライブのご利用者の中から、渡米された理由についてインタビューを行いました。

アメリカに駐在予定の方や、留学を検討されている方、海外移住に興味のある方はぜひ一度確認してみてくださいね!

※ここでいう「移住」とは、数年の留学や研修なども含みます。

今回は長期レンタカーを利用されている「Katsutoshi Shodaさん」にインタビューを行いました。

プロフィール紹介

名前: Katsutoshi Shodaさん

職業:がん研究者(山梨大学医師・研究者)

専門分野:消化器がん(胃がん・食道がん)

渡米期間:2023年4月~2024年3月(1年間)

渡米先:シティオブホープがんセンター(カリフォルニア州)

プロフィール紹介

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アメリカに渡られたきっかけを教えていただけますか?

シティオブホープのラボからメールが来たことがきっかけでした。

研究内容が割と似ていて、共同研究しないかという提案をいただいたんです。

もしよかったら来て一緒にやってもいいよと言ってくれたので、せっかくの機会だし行こうかなと思いました。

シティオブホープについて教えてください

シティオブホープはがんセンターのようなところで、研究者として雇われる形でした。

報酬も出ながら雇われてという感じでしたが、給料としてはちょっと安いんですけど(笑)。

フェローのような形で、1年間の研修という位置づけでした。

留学への思いは以前からお持ちだったのでしょうか?

本当は10年ぐらい前のもっと若い時に留学に行きたいと思っていました。

しかし、当時京都にいて、離れられるような状況ではなかったため、諦めて自分はもう留学は環境的に厳しいかなと思っていました。

山梨に来て、上司も「行っておいで」と言ってくれたので、じゃあ行こうかなと思ったんです。

ご専門の研究分野について教えていただけますか?

消化器がん、主に胃がんと食道がんが専門です。

京都にいた時に教えてもらったボスが胃がん食道がんの専門だったことから、その流れでずっとその分野を専門にしています。

胃がん食道がんはアジアがどうしても多いので、そういった研究もアジアの方が進んでいる

だから、アメリカのシティオブホープの方も一緒に研究しないかと言ってくれたんじゃないかなと思います。

留学生でホームパーティー。(左から)アメリカ人のShalini、イタリア人のOtta、同Alesandro、インド人のTaru。

現在のキャリアについて教えてください

2019年までは京都にいて、2020年から山梨に赴任し、2023年にアメリカに行きました。

日本では大学で勤務しているので、医師としても研究者としても両方の仕事をしています。

京都時代は家族との関係で離れられるような状況ではなかったのですが、山梨に来てボスも「行っておいで」と言ってくれた環境になりました。

シティオブホープから連絡が来た背景を教えてください

割とその分野では最先端のことをしていたので、多分向こうも気になっていたんじゃないかなと思います。

論文も結構書いていたので、それでメールが来たのかなと思います。

提携はしていなくて、純粋に研究内容を評価していただいた形です。

アメリカでの研究について、どのような期待をお持ちでしたか?

実は、アメリカでは胃がん食道がんはそれほど多くないんですよね。

だから、純粋に胃がん食道がんの治療研究ということに関して言うと、別に日本でもできることも多いんです。

ただ、アメリカの文化を1年間知りたかったというのが大きな理由でした。

研究の部分とあわせて、個人的に欧米の文化を学びたいという思いがありました。

アメリカでの研究環境はいかがでしたか?

お金の使い方に関しては、アメリカのラボの方がお金を持っているので、高い研究も結構どんどん気兼ねなくできたというのはありました。

ただ、一番大きかったのは、データの見せ方が圧倒的に違うということでした。

具体的にはどのような違いがあったのでしょうか?

同じような研究をして、同じような結果であっても、日本だったら8割ぐらいで謙虚な感じで見せてしまうのを、アメリカは200%ぐらいの感じで、いいところをぐっと強調して見せる

見せ方が上手だなと思いました。

むしろそれをしないと、「そんな魅力的じゃない、つまらない」という感じで怒られる感じがしました。

「クリプト・ドットコム・アリーナ」でNBAの試合を観戦。 当時、大谷翔平選手が所属していたロサンゼルス・エンゼルスの試合も観に行きました。

現在の研究内容について教えてください

アメリカに行った時とそんなに変わらないですが、腫瘍マーカーの研究をしています。

血液で胃がんや食道がんの病状を診断する方法が、まだ今の医学ではないんです。

腫瘍マーカーはあるけれども、実際にはあまり使い勝手が悪く、結局CT検査や胃カメラをしないと分からない。

血液でもうちょっと病気を把握するための遺伝子の研究をしています。

また、抗がん剤の効果を事前に予測するマーカーの研究もしています。

がんの動向について、専門家としてはどのようにお考えですか?

明らかに胃がんは減ってきていますし、検診が発達して、早期でカメラで削り取るような治療も増えてきています

食道がんに関しては、昔はタバコやお酒による扁平上皮がんがアジアでは圧倒的に多かったのですが、日本も徐々に扁平上皮がんが減って、食道腺がんが今増えてきているような感じです。

食道がんの詳しいメカニズムについて教えてください

扁平上皮がんはタバコやアルコールを嗜むことによって起こります

食道のもともとの粘膜というのは口の粘膜と同じ扁平上皮という粘膜なんです。

その扁平上皮が絶えずダメージを受け続けることによって起こるがんが扁平上皮がんです。

一方、欧米で多い食道腺がんは、逆流性食道炎から、胃酸が絶えず食道に逆流することによって炎症が起こって、がんになるものです。

留学を通じて得た最も大きな収穫は何でしたか?

留学するという時点で、ある程度志の高い人がやっぱり集まってきている印象です。

イタリア人の友達など、すごく若いのにすごく勉強していて、ヨーロッパ代表というような知識を持って、さらに最新のことを吸収しようとしたり開発しようとしたりする姿勢にすごく衝撃を受けました。

具体的な内容というよりは、出ていくことによってそういったマインドを勉強させてもらうというのが一番良かったと思います。

アメリカでの生活面での体験について教えてください

本当に友達に恵まれたと思います。

イタリア人の友達やインド人の友達ができて、週末バーに行った時に、ミュージシャンの方が演奏しているようなバーだったんです。

年配の方がセッションみたいな感じで演奏している場で、楽しそうだなと思って聞いていると、おば様が「一緒にやらないか」と言ってくれて、ウォッシュボードというパーカッション楽器をくれたんです。

ウォッシュボードというのは洗濯板を使った楽器で、バラバラバラっという音を出すパーカッションです。

昔ちょっとドラムをやっていたこともあって、「お前できるんじゃないか、毎月第2金曜日はここで演奏するから、これから来い」と言ってくれて、毎月そこから行っていました。

近くのビアガーデンに足繁く通っていたら、いつの間にかバンドの一員として演奏するようになりました(笑)。担当はリズム楽器「ウォッシュボード」です

近くのビアガーデンに足繁く通っていたら、いつの間にかバンドの一員として演奏するようになりました(笑)。担当はリズム楽器「ウォッシュボード」です

その体験から何を学ばれましたか?

ちょっと参加することで、世界ってすごくすぐ広がるんだなという実感がありました。

その楽器の経験がある人でないと、なかなかお呼びもかからなかったと思いますし、そのおば様もかなりいい人に巡り会ったなと感じています。

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アメリカで困ったことや失敗談はありますか?

一番辛かったのは、トイレが詰まったことでした。

1人で住んでいて、日本のようにコンビニのトイレもないじゃないですか。何かあったらラボまで車で運転して行かないといけないし、すぐには対応してもらえない。

土曜日にそういうことが起こってしまった時に、色々調べてターゲットに行って買って対応したけれども、結局できなくて、月曜日まで待ったということがありました。

トイレのトラブルについて、原因は何だったのでしょうか?

アメリカのプランジャーって使いづらいし、日本に比べるとちょっと水圧が弱いんです。

日本人は結構紙を使いすぎて詰まらせたりすることがあるんですが、私はそんなに使ってなかったんですけどね。

多分水圧の関係だと思います。

自分のアパートにはお手洗いが1個だけだったので、本当に困りました。

でも、それ以外は本当にラッキーで、怖い目にあったこともなかったです。

アメリカの好きなところを教えてください

間違いなくフレンドリーですよね。

アジア人、日本人も含めてすれ違っても不愛想なところがあるじゃないですか。

でも、向こうの人はやっぱりニコニコというか、少なくとも笑顔で挨拶したりするのが普通。

そういうしないと、こいつ何だという敵かぐらいの感じなのかなって思うんです。

それって悪いことじゃなくて、お互い不愛想にされて気分いい人って多分いないと思うので。

そういう風にフレンドリーに話しかけたりする文化というのは、もっと僕らも取り入れていいんじゃないかなと思います。

バンドの一員として演奏するようになったビアガーデン

日本に帰ってきてから、その違いを感じることはありますか?

日本に帰ってくると結構もう、皆すれ違っても挨拶しない人がほとんどなので、良くないなと思いながら自分もすぐ染まりがちになってる自分にも気づきます。

アメリカでの経験があるからこそ、客観的に見ると分かるような気づきもありました。

逆に、アメリカで嫌だったところはありますか?

大体、お願いしても1回ですぐやってくれることってあんまりないというのが印象です。

2回3回同じことを言い続けて、やっとやってくれるという感じがします。

日本だと1回やってやらないと、多分すごいクレームが来るのか分かりませんけど、大体やってくれます。

こちらが何回も言うのは気が引けるぐらいなのに、2回3回言わないと、そんな、それぐらいのことだったらやらないよぐらいの感じがあるのかなと思います。

今後の人生の目標や夢について教えてください

イタリア人のすごく仲いい友達ができたので、イタリアに遊びに行きたいと思っています。

彼もまだ結婚していないのですが、もし結婚したら日本にハネムーンに行くよと言ってくれています。

イタリアも行ったことがないので、ぜひ行きたいですね。

また、子供がいるから、子供が海外で仕事したり勉強したいと思った時に、積極的に支援したいという気持ちがあります。

日本に帰国する際、友人らが開いてくれたFarewell Party(お別れ会)

お子様への思いについて詳しく聞かせてください

海外に出ることによって得るものというのが予想以上に多いなという実感があったので、子供たちにもそういう経験をしてもらいたいです。

男の子と女の子、どちらもいるのですが、やっぱり自分が出たからこそ、背中を押してあげたいという気持ちがあります。

今の年齢で留学したことについて、どう思われますか?

おそらく、語学的なこととかで言うと、多分吸収力は10年前の方が高かったかもしれません。

でも、今は仕事としてある程度基礎ができているからこそ、向こうにも必要とされたというところもあるし、仕事以外のところにも目を向ける余裕が自分にもあったのかなと思います。

今行ったからよかったこともあるんじゃないかなと思います。

最後に、留学を検討している方へメッセージをお願いします

出ていくことによって初めて刺激を受けることというのはあると思います。

機会があればもちろん行きたいし、日本では出会いようがない人たちに出会える機会でもあります。

研究の技術に関しては日本でもできることも多いですが、そういったマインドを勉強させてもらうというのが一番価値があると思います。

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