アメリカ法人の社用車は”買う”より”リース”が合理的?
米国で法人の社用車を調達する際には、日本での常識が通用しません。
時間・審査・費用などあらゆる面で「別世界」といえる違いがあるのです。
例えば、アメリカでは自動車のリースやローンにクレジットヒストリー(信用履歴)が重視され、履歴がないと契約を断られたり、仮にローンが組めても利率が20%超という日本では考えられない高金利を提示されるケースもあります。
また、新車価格が近年急騰しており(2023年の平均新車価格は約4.8万ドル)、希望する車を購入するには多額の予算が必要です。
本記事では、こうした課題を踏まえつつ、「社用車は購入ではなくリースが合理的なのか?」を解説します。
アメリカ法人向けの車両調達方法ごとのコスト比較、クレジット審査対策、利用シナリオ別の最適解、経費処理や税務上のメリット、そしてロサンゼルスでの保険付きレンタカーの選び方まで網羅しています。
記事を読み終えれば、米国で社用車を手配する際のベストな選択肢と費用感、さらに日系企業向けサポートを受けるポイントがクリアになるでしょう。
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まず押さえたい:米国の社用車調達3方式
アメリカで法人が社用車を用意する手段は大きく「購入」「リース」「レンタカー(短期利用)」の3つです。
それぞれ初期費用や総コスト、契約期間に違いがあるため、まずは特徴を比較しましょう。
Total Cost of Ownership(総保有コスト)の一例として、約3年間(36 か月)車を利用した場合の概算を見てみます。
| 調達方式 | 初期費用 | 月額費用 | 3年間総コスト例 | 最適な利用期間 |
|---|---|---|---|---|
| 購入 | 車両価格の10‑20% | ローン返済額 | $33,000 (売却益・運用費込み) | 3年以上 |
| リース | 月額料金の2‑3倍 | $630‑700 | $25,000 | 1‑3年 |
| レンタル | 日額料金のみ | $1,100‑1,500 | $42,000+ | 1日‑3ヶ月 |
購入(Buy):
車両代金を全額またはローンで支払い、自社で保有する方法です。
購入時にまとまった資金が必要ですが、社有資産となり減価償却も可能です。
3年間使った後に中古車として売却すれば資金回収できますが、その間の維持管理(メンテナンスや保険)は自社負担となります。
例えば、42,000ドルの車を購入し36か月後に残価26,000ドルで売却した場合、ローン利息込みの車両コストだけでも約21,400ドル、さらに保険・燃料・整備などの運用費を合わせた36 か月のTCOは約33,000ドルになります。
リース(Lease):
ディーラーやリース会社と契約し、車両を一定期間借りて使う方法です。
一般的に初期費用が少なく月額払いが低めに抑えられ、常に新しい車に乗り換えられるのがメリットです。
契約終了時に車は返却(または残価で買取)するため、売却の手間がかからず車両の陳腐化リスクも低減できます。費用面では契約期間中の減価分+金利相当分を月々払うイメージで、例えば36か月リースでは総支払額25,000ドル程度になったケースがあります(上記購入例と同じ車両の場合)。
月々の支払いは購入ローン時より約300ドル安く、キャッシュフローを改善できています。
リースでは保険や整備費用が料金に含まれるプランも多く、運用コストが読みやすい点も魅力です。
レンタル(Rental):
必要な期間だけレンタカー会社から借りる方法で、短期利用向きです。法人の短期出張などでは手続きが簡便で、1日単位から借りられる柔軟さがあります。
ただし長期連続で借りると割高になりがちです。
目安として、ロサンゼルスでミッドサイズ車を1週間レンタルすると約300~500ドル、1か月では1,100~1,500ドル程度の費用がかかります(保険料込みの場合)とされています。
レンタルは保険やメンテナンスがすべて込みなので手軽ですが、半年以上の利用であればリース契約の月額費用の方が安くなるケースが一般的です。
購入時のCost to Ownについての詳細は以下の記事もおすすめです。
クレジットヒストリーなしでも契約できる?
結論から言えば、米国で法人や駐在員が車のリース・ローンを組むにはクレジットヒストリーが非常に重要です。
アメリカ到着直後の状態では、この信用履歴が無いために通常のリース審査はまず通りません。
実際、「アメリカではクレジットヒストリーがない=信用がない」と見なされるため、渡米して1~2年は個人でも法人でもリースやローン利用が難しいのが一般的です。
たとえば日本で大企業に勤め管理職であっても、アメリカでは信用実績ゼロだとディーラーから相手にされないことも珍しくありません。
米国の自動車ローン金利は信用度(FICOスコアなど)で大きく変わります。
例えば、トップティアの信用層なら年0.75~4.65%の低利で借りられる一方、信用履歴無しでは15%以上もの高金利が提示されます。
「履歴が無いと借りられない。借りられないから履歴も作れない」というジレンマに、多くの外国人駐在員が直面します。
クレジットヒストリーの詳細については、こちらの記事もご確認ください。
クレジットヒストリーが無くても車を調達する回避策

①特別プログラムを利用
一部の自動車メーカーやリース会社は駐在員・新規法人向け特別リースプランを提供しています。
必要書類として親会社の在籍証明レター(派遣期間・年収記載)やビザ、渡航証明(I-94)等を提出すれば、信用スコア不問で新車リースを組めるケースもあります。
②日系サービスの活用
日系企業向けに現地で車両手配をサポートするサービスもあります。
こうしたサービスは日本語対応はもちろん、社歴の浅い現地法人のEIN(法人税ID)での与信にも柔軟で、親会社の信用補完や保証金預託など相談に応じてもらえます。
③頭金の交渉
通常のディーラーから直接リースを引き出したい場合、大目の頭金・保証金を積む交渉も考えられます。
例えばリース総額の数か月分をデポジットとして先払いすれば、審査ハードルを下げられる場合があります。また親会社による保証(Cosigner)を取り付ける手もあります。
もっとも、現地に信用基盤がないうちは大手ディーラーほど社内規定で難しいケースが多く、契約できても金利は高め(前述のように15~24%も)となりがちです。
まとめると、米国で信用履歴ゼロから社用車を調達するには「特別なスキームの活用」が鍵です。
エコドライブでは自社で車両を一括購入して法人顧客にリースするBizリースというサービスを開始し、独自審査でクレジットヒストリー不問の契約を実現しています。
こういった日本語でサポートしてくれる企業に相談すれば、クレジットスコア無しでも安心して社用車を手配できる可能性が高まります。
出張者向けレンタカー vs 駐在員リース:ケース別最適解
社用車の調達方法は、利用期間や目的に応じて最適解が異なります。
ここでは「短期の出張者」と「中長期の駐在員」というケースに分けて、それぞれレンタカーとリースの使い分けポイントを解説します。
アメリカ出張時は法人契約レンタカーが便利
1週間前後の短期出張であれば、迷わずレンタカーの法人契約を活用するのが合理的です。
レンタカーなら必要な日数だけ借りて返却でき、リースや購入のような長期契約の縛りがありません。
特にアメリカは公共交通が発達していない都市が多いため、出張先での機動力確保にレンタカーは必須と言えます。
法人契約のメリットとしては、事前に企業アカウントを作成しておくことで出張のたびに煩雑な支払い手続を省略できたり、ビジネス向けの保険プランが適用されたりする点が挙げられます。
また社員が個人で手配するより法人割引料金が適用されることもあります。
具体的な費用感ですが、例えばロサンゼルスでミッドサイズ車を1週間借りる場合、基本料金が約300~400ドル+保険料が約150~200ドル程度が目安です。
1か月借りる場合は週あたりの料金が少し割安になり、月1,000ドル前後(保険込み)になるケースもあります。
もちろん車種やプランによって幅がありますが、「全保険込み」のパッケージなら対人・対物賠償責任保険や車両補償(CDW)、盗難保険などがセットになっており安心です。
出張レンタカー選びのポイント

- 全保険込みプランを選択: 米国のレンタカーは保険なしの基本料金が安く見えますが、企業の責任として万一に備えたフルカバー保険加入は必須です。契約時にLDW(損害補償)やSLI(追加対人賠償)が含まれるプランを選びましょう。フルカバーなら事故時の自己負担リスクを大幅に軽減できます。
- 日本語サポートの有無: 英語が不安な場合、日系のレンタカーサービスや日系旅行代理店経由の手配も選択肢です。ロサンゼルスには日本語対応スタッフがいるレンタカー会社も存在し、電話やLINEで日本語フォローしてくれるところもあります。
現地でのトラブル時に母国語で相談できる安心感は大きいでしょう。
- 空港レンタカー vs 市内レンタカーロサンゼルス国際空港(LAX)利用なら、空港周辺に各社のレンタカーセンターがあります。
ただ空港店舗は到着後すぐに車を借りられるのがメリットですが空港使用料などで割高になることもあります。
一方、市内(例えば滞在先ホテル近く)の営業所で借りれば料金が安い場合もあります。出張スケジュールに余裕があれば市内レンタルを検討すると良いでしょう。
エコドライブの「法人会員」ではレンタカーや中長期パーキングの優遇レート、各種費用の免除など様々な特典をご用意しております。
アメリカへの短期出張が多い方はぜひご確認ください。
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もしロサンゼルスでの観光やビジネス利用でレンタカーをお探しの場合、弊社のレンタカーもご利用可能です。
燃費が良く、環境にも配慮された全車ハイブリッドの「ハイブリッドレンタカー」は1日49ドルから。
さらに通常の「EVレンタカー」と「FSDレンタカー」もご用意しております。
特に「FSDレンタカー」では、最新の自動運転を体験することができます。
- 全車ハイブリッドまたはEVを採用し、エコ&低燃費を実現
- 日本では手に入りにくいシエナハイブリッドなど、多彩な車種をラインナップ
- FSD(フルセルフドライビング)機能のテスラで、最新テクノロジーを体験
- 空港送迎を省くことで、リーズナブルな料金を提供。1日49ドルから
駐在員の社用車はリースが主流
半年~数年の駐在や現地赴任では、長期リースか現地購入が一般的です。
総コストでは中古車購入&売却も安くなり得ますが、初期費用やメンテナンス手配の手間を考えると、多くの企業駐在員はリース車両を社用車(または個人用)として利用しています。
リースを選ぶメリット
- 初期費用が抑えられる: 購入のように数万ドルを一括投入せずに済み、頭金ゼロや少額で新車に乗れるプランも可能。赴任直後は何かと出費が重なる時期ですが、リースなら出費を平準化できます。
- 維持管理が楽: リース車は新車または数年落ちの車が多く故障リスクが低い上、メーカー保証やメンテナンスサービスが受けられます。オイル交換や故障対応もリース会社経由でスムーズです。
- 常に適切なサイズの車を用意できる: 家族構成や業務内容に変化があった場合、契約更新時に車種を乗り換えられるため、常にニーズに合った車種を利用できます。駐在員に人気の7人乗りSUVやミニバンも各社リース車種に揃っています。
- 経費処理しやすい: 月々定額で請求書が発行されるため、会社経費として処理しやすく、減価償却計算の手間が省けます(詳細は後述)。
一方でリース契約には走行距離制限が付きものです(年間1万2千~1万5千マイル程度が一般的)。
アメリカでは通勤距離が長くなりがちなので、契約マイル数が十分か確認しましょう。
超過マイルには1マイルごとに課金が発生します。
駐在生活で週末に遠出が多い方や営業で長距離を走る場合は、事前にリース会社と相談して高マイルプランにしておくか、いっそ無制限マイルのローン購入も検討すべきです。
また、駐在期間が1年未満のケース(例:研修や契約駐在)では、リースの最低契約期間に満たないことがあります。
その場合は月単位のリースや自動車サブスクリプションサービスが便利です。
こうした月極の車サブスクは実質レンタルに近い柔軟さで、短期駐在にフィットします。
ただし表示料金に保険や税金が含まれるか要確認し、総額で通常リースより割高にならないか比較しましょう。
家族帯同の駐在員の場合、現地での生活環境に合った車種選びもポイントです。
例えばお子様が複数いる家庭では3列シートSUVやミニバンが人気で、トヨタ・シエナやホンダ・オデッセイ、あるいは欧米のSUV各種などがよく選ばれます。
安全装備やカーシート適合も重視されるため、日本での選択肢と異なるモデルになることもあります。
現地ディーラーやリース会社の日本語相談窓口を利用し、希望の車種・オプションを伝えて見積もりを取り寄せると良いでしょう。
駐在員・家族帯同で”早期解約可”は必須条件

駐在員向けに車をリースする際、「途中解約の柔軟性」は極めて重要なチェックポイントです。
というのも、一般的なカーリース契約は途中解約ができず、解約すると高額な違約金が発生することが多いからです。
駐在期間が予定より短縮になった場合でも、残り契約期間のリース料を一括で請求されたり、解約ペナルティ数千ドルを支払ったりといったリスクがあります。
具体例を考えてみましょう。
3年契約のリース車に乗っていた駐在員が、赴任2年で帰任辞令が出たとします。
本来あと1年分のリース料(月額500ドルなら計6,000ドル)が残っています。
この時、通常のリース契約では残額全額 or 違約金の支払い義務が発生します。
車を返してもお金が戻ってこないわけです。赴任期間は企業都合で変更されることも多いため、こうした事態を避ける契約を選んでおくことが賢明です。
では、どうすれば良いか。ポイントは「途中解約ペナルティなし」の条件を提示しているリース会社やプランを選ぶことです。
例えば駐在員向けプランを用意しているところでは、「早期解約時も違約金不要。解約時点の車両価値と残価・残債を精算し、不足分のみ負担」という柔軟な仕組みを採用していることもあります。
他にも、リース期間の途中で契約者を交代(リーストレード)できるサービスを利用する方法もあります。
アメリカでは「Swapalease」など個人間でリースを引き継ぐマーケットも存在し、条件が合えば残期間を第三者に引き取ってもらうことが可能です。
ただしリース会社の承認や手数料が必要で、時間もかかるため、駐在員にはあまり現実的ではありません。
やはり最初から「期間延長・短縮に柔軟な法人向けリース」を提供する業者を選ぶのが安心です。
特に家族帯同の駐在では、お子さんの学校の都合で早めに帰国したり、逆に任期延長で車を乗り換える必要が出たりします。
そうした場合でも臨機応変に対応できる契約なら、無駄なコストを最小限に抑えられます。
実際、ある駐在員の方は「リース期間が短くなっても支払い総額は安くならないし、延長になれば別の車をリースし直す必要がある」と感じており、自身の任期にフィットするプラン選びの大切さを述べています。
チェックすべき契約条件
- 途中解約時の取り扱い: 解約金条項の有無。「違約金なし」「実費清算のみ」といった条件がベスト。
- 契約期間の延長: 当初契約より延長したい場合の手続き。数ヶ月の延長が可能か、延長後の料金体系はどうなるか(契約時に定めている会社も)。
- 車の売却オプション: リース満了前でも車を買い取れるオプションがあるか。買い取ってしまえば以降のリース料は不要になります(※企業として買い取るケースは少ないですが、選択肢として)。
- 契約者の変更: 駐在員個人が契約者の場合、帰国時に会社や後任者へ契約名義を変更できるか。法人契約に切り替えられれば、そのまま後任が乗り続けることも可能です。
繰り返しになりますが、米国リースは日本と違い3年程度の短期契約が主流であり、その分残価設定も高額です。
家族帯同の駐在員ほど状況変化に備えて「解約柔軟性」を優先しましょう。
EcoDriveでは法人の皆様が抱える車に関するお悩みをワンストップで解決します。
車の短期利用(レンタカー)から中長期のカーリース、さらに車の販売まで行っておりますので、ぜひ一度お問合せください。
経費処理・減価償却・保険コストを完全解説
社用車を導入する際に気になるのが、経費処理や税務上の扱いです。
ここでは、リースの場合と購入の場合の会計処理の違い、そして保険コストの相場や内訳について解説します。
リース料は全額経費、購入は減価償却【米国会計基準】
米国法人が業務用の車両をリースした場合、そのリース料は基本的に全額を期間費用(オペレーティングエクスペンス)として損金算入できます。
たとえば月額800ドルのリース料であれば、年間9,600ドルをその年度の経費として処理できるイメージです。
仮に法人税率30%(連邦+州合算)とすると、約2,880ドルの税負担軽減効果がある計算になります。
一方、車両を購入(またはファイナンスリースで実質所有)した場合は、減価償却費として数年にわたり費用配分することになります。
米国の税務では一般的な乗用車は5年償却資産に分類されますが、新車を一括で経費に落とすことはできません。
ただし、節税策としてIRSの「Section 179」を利用できる可能性があります。
Section 179は、事業用資産の取得費用を取得年に一定額まで即時償却できる制度です。
車両の場合は区分(GVWR)や業務使用割合、課税所得限度、記録義務などの条件により扱いが変わり、普通乗用車には初年度控除の上限が設けられています。
さらにボーナス減価償却との併用や適用順序、州税の取扱い(州により不整合あり)にも注意が必要です。
最新の限度額・要件は毎年更新されるため、具体的な適用や金額は購入前に税理士/CPAへご確認ください。
ポイント
- 資金繰りと税タイミング: リースは支払と費用が同時進行し、購入は支払い即時に対し費用化は年単位で按分されます。早期に利益圧縮したいならリース有利、将来も利益計上が続くなら購入減価償却でも遜色ありません。
- 残価リスクと税: 購入車両を売却した際、売却額が簿価を上回れば売却益(キャピタルゲイン)課税が発生しますし、下回れば損金になります。リースではそもそも資産計上していないため、残価リスクも税計算もリース会社側で処理されます。
- 金利経費: ローン購入の場合、支払利息はその都度経費になります。リース料にも金利相当分が含まれますが、まとめて賃借料科目で経費処理できるためシンプルです。
法人車両の保険コスト内訳と相場【Commercial Auto Insurance】

社用車には商用自動車保険(Commercial Auto Insurance)への加入が必要です。
個人の自動車保険と異なり、従業員が業務で運転するリスクなどもカバーする内容になっています。主な補償内容は:
- 対人・対物責任保険(Liability): 業務中の事故で第三者に怪我や損害を与えた場合の賠償。法人契約では高額補償が推奨されます(例えば100万ドル以上など)。
- 車両保険(Physical Damage): 車両本体の損傷・盗難に備える保険。衝突(Collision)と包括(Comprehensive)に分かれ、リース契約では通常フルカバー必須です。
- 無保険者障害保険(UM/UIM): 相手が無保険だった場合の補償。
- 人身傷害保険(PIP/MedPay): 搭乗者の治療費を補償(州法により必要な場合あり)。
では、保険料の相場はどれくらいでしょうか?小規模ビジネスの場合、商用自動車保険の全米平均保険料は月額300ドル前後(年3,600ドル)とされています。
ただし業種や車種によって大きく変動し、例えば建設業のトラックなら月600ドル超、IT企業の営業車なら月200ドル弱といった具合に差があります。
具体例を挙げると:
- 一般的な商用セダン(営業車): 年1,500~2,000ドル程度。
- 配達バン・工事用トラック: 年3,000~5,000ドル以上も珍しくありません。
- 大規模フリート: 車両台数が増えると一台当たり保険料は割安になる傾向があります(フリート割引や自己保険化もあり得ます)。
保険料算定要因としては、所在地(州や都市による相場差)、車種・価値、年間走行距離、ドライバーの過去の違反歴、企業の業種などが見られます。
例えば事故率の高い都市部や治安の悪い地域では高く、安全装備の充実した車は割引がきく場合があります。
また法人全体で安全運転講習を実施するなどリスク低減策を講じると、保険会社から割引を受けられるケースもあります。
コスト内訳のイメージ(カリフォルニア州の一例)
- 対人賠償責任保険: 1事故あたり50万ドル(免責0)
- 対物賠償責任保険: 1事故あたり10万ドル(免責0)
- 車両包括保険(Comp.):時価全額カバー(免責500ドル)
- 車両衝突保険(Collision):時価全額カバー(免責1,000ドル)
- 無保険者障害: 25万ドル
- ロードサービス:あり
上記補償で年間保険料約1,800ドルといった具合です。
保険もリース料と同様に全額経費計上可能(保険料は税法上必要経費)です。
なお、リース会社が保険込みプランを提供している場合、月額リース料に含めて請求されることもあります。
その場合でも会計上はまとめてリース費用(賃借料)として処理できます。
節税トピック: 仮に月額800ドルのリース料(年9,600ドル)+保険年1,800ドル+ガソリン等運用費2,600ドルとすると、社用車1台あたり年間14,000ドルほど経費が発生します。
この全額が損金となり、税率30%なら4,200ドルの税負担減につながります。
購入の場合も、減価償却と経費(保険・燃料)で最終的な損金算入額は同じですが、計上タイミングが異なる点に留意してください。
アメリカの自動車保険については以下の記事もおすすめです。
失敗しない業者選定チェックリスト10項目

最後に、社用車の調達を任せる業者を選ぶ際のチェックリストをまとめます。
レンタカー会社・リース会社ともに玉石混交ですから、以下の10項目を基準に比較検討しましょう。
- 日本語サポートの充実 – 契約からアフターサービスまで日本語対応してくれるか。言葉の壁で意思疎通ミスが起きると致命的なので、日系企業担当のスタッフがいる業者だと安心です。
- クレジットヒストリー不問プラン – 新規進出企業や駐在員でも利用可能な審査枠があるか。「クレヒス無しOK」「駐在員プラン有り」など明示されているか確認しましょう。
- 早期解約・契約変更の柔軟性 – 途中解約時のペナルティや契約延長の可否をチェック。違約金なしで解約できる、または残存価値精算のみでOKといった柔軟さがある業者を選ぶとリスク低減できます。
- 保険加入のサポート – 保険料込みプランの有無、もしくは適切な保険を代行手配してくれるか。特にリースの場合フルカバー保険必須なので、保険選びも一緒にサポートしてくれる業者がベターです。
- メンテナンス・ロードサービス – オイル交換や故障対応込みかどうか。定期点検や故障時の代車提供、24時間ロードサービスなど、運用面のサービス内容を比較しましょう。
- 走行距離制限と追加料金 – リースなら年間走行距離上限と超過料金、レンタルならマイレージ無制限か確認。自社の利用スタイルで追加費用が発生しないプランを選ぶことが重要です。
- 車種ラインナップ – ビジネス用途に合う車種(セダン、SUV、バン、EVなど)が揃っているか。希望のメーカー・モデルがある場合、その取扱実績や在庫も要確認です。テスラなど先進車やハイブリッドも扱う会社は、環境意識の高い企業にはプラスでしょう。
- 価格の透明性 – 見積もりの内訳が明確かどうか。月額料金に含まれる項目(保険・税金・登録料など)を明示している会社は信頼できます。逆に後から「これは別料金」となるようでは困ります。
- 実績とレビュー – 日系企業への納入実績や利用者からの口コミ評価をチェック。長年現地で日系顧客と信頼関係を築いている業者は、それだけトラブル対応力も高いと考えられます。
ウェブサイトに顧客事例や声が載っていれば参考にしましょう。
- 契約条件の交渉余地 – アメリカでは交渉次第で条件や価格が変わる場合もあります。自社の必要に応じて契約条項をカスタム提案してくれる柔軟性があるか、「このプランのみ」と画一的かも見極めポイントです。
以上を総合して判断すれば、「日本語OKで解約柔軟、保険・メンテ込みの良心的な業者」を選ぶことができるでしょう。
弊社では上記条件をほぼ満たすサービスを提供しており、ハイブリッド車中心の環境配慮やテクノロジー活用(オンライン手続き、AIチャットボットによる24時間サポート等)にも強みがあります。
ご質問等ございましたら是非お気軽にお問い合わせください。
よくある質問10選(FAQ)
Q1. アメリカで法人名義の車リースは可能ですか?
A. はい、可能です。
ただし法人の与信審査があります。
現地法人の設立直後など信用履歴が浅い場合は、親会社保証や駐在員個人の信用補完が求められることもあります。
日系向けリース会社では法人名義契約に柔軟に対応してくれる所が多いです。
Q2. クレジットヒストリーが無い状態で車をリースする方法は?
A. 駐在員向け特別リースプランの利用が近道です。
欧米メーカーの駐在員プログラムや日系企業のサービスなら、渡米直後でも契約可能な枠があります。
それ以外では頭金を増やす・親会社の信用補完を付ける等で交渉する形になります。
Q3. 社用車調達は「レンタカー」「リース」「購入」のどれが得?
A. 利用期間と目的によります。
短期(数日~数ヶ月)の出張ならレンタカーが柔軟で、半年以上の駐在ならリースが総費用を抑えやすい傾向です。
長期駐在で走行距離も多いなら購入&後で売却も検討余地があります。
TCO試算では、3年程度の利用ならリースが購入より安くつくケースもあります。
Q4. リース車の月額費用は経費で落とせますか?
A. はい、リース料は全額経費処理可能です。
法人の損金として計上でき、税金計算上利益を圧縮できます(営業車両として使用する場合)。
一方、購入の場合は減価償却という形で数年にわたり費用化します。
Q5. リースと購入で税制上のメリットはどう違いますか?
A. リースは支払額をそのまま損金計上できるシンプルさがメリットです。
購入は資産計上して減価償却しますが、Section179控除により初年度から一定額を一括償却できるメリットがあります。
また購入車は売却時に損益が出る点も異なります。
Q6. 商用車の保険料はどれくらいかかりますか?
A. 全米平均で月150ドル程度と言われます。
ただ業種や車種で大きく異なり、配送トラックでは月500ドル以上、営業用セダンなら月100~200ドルと幅があります。
カリフォルニア州は比較的保険料が高めの傾向です。
Q7. 駐在員が予定より早く帰任になったらリース車はどうなりますか?
A. 通常のリース契約では途中解約ができないため、残期間分の支払いが必要になる可能性があります。
ただしエコノミカルな解決策として、途中解約ペナルティ無しの契約を最初から選んでおけば、帰任時に精算して契約終了できます。
契約前に解約条件を必ず確認しましょう。
Q8. 短期出張の場合、現地で車はどう調達すべき?
A. レンタカー一択です。
空港または市内のレンタカー会社で法人契約により借りるのが手軽です。
1~2週間の出張なら保険込みでも数百ドルで済みますし、リースのような契約手続きも不要です。
必要に応じて運転手付きのカーサービスを使う選択もありますが、費用対効果を考えると自分で運転するレンタカーが一般的です。
Q9. リース契約にクレジットスコアは必須ですか?
A. 通常は必須です。
個人でディーラーからリースする場合、FICOスコアやクレジット履歴が審査の中心となります。
法人契約でも法人のクレジット実績が見られます。
ただし、駐在員向けプログラム等ではスコア不要で契約できる特例があります。
この場合でも勤務先の信用力証明(在籍証明書など)が求められます。
Q10. アメリカ法人の社用車コストは経費でどこまで落とせますか?
A. 車両関連コストは基本的にすべて経費算入可能です。
リース料または減価償却費に加え、ガソリン代、メンテナンス費、保険料、有料駐車場代、洗車費用に至るまで業務に必要な支出であれば損金処理できます。
さらに営業車両として使う場合、一部費用は売上原価や販管費として扱われ、税務上も認められます。
ただし個人利用分が混在する場合は按分が必要(例:個人使用20%なら20%は経費不可)です。
まとめ

以上、アメリカで法人車両を調達する際のポイントを網羅して解説しました。
本記事を通じてアメリカでのリースの合理性や活用術をご理解いただけたと思います。
社用車の調達方法は、利用期間・審査条件・経費処理・現地サポート体制といった観点から総合的に判断する必要があります。
そのため単に費用の問題だけでなく、社内規程や税務、赴任者の生活面まで含めた最適解を選ぶことが大切です。
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毎月違う車に乗りたい方
・最大2年で解約違約金なし
長期で滞在することが決まっている方
毎月の金額を押さえたい方
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・法人/駐在員向けの新車3年リース
アメリカに進出したばかりの法人、経営者の方
アメリカに駐在が決まった駐在員の方
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