アメリカで起業した時、一番大変だったこと
こんにちは。エコドライブの鈴木です。
今日はアメリカで起業をして、1年目で一番大変だったことをシェアしていこうと思っています。
アメリカでプリウス専門店を立ち上げることになるのですが、起業初年度は困難の嵐でした…
これから起業をする方にこの話が参考になれば嬉しい限りです。
アメリカで起業って、何となく聞こえは良いんだけど、実際にやってみて大変なことはないのかな?
今回のお話はアメリカで中古車事業を始める時の体験に基づいた内容になるよ。
その上で大変だったことになるけど、起業したい人にとっては参考になるかもね!
動画版はこちらから!
起業初年度はやはり色々な意味で厳しい
みなさんは何となく「起業」と聞くと難しそうというイメージを持ちませんか?
その答えはYESで、やはり起業をすると想定外のことが起きたり、困難が起きるのは日常茶飯事になると思います。
そんな中でも起業1年目は、様々な困難が生じる起業家にとってチャレンジングな1年になります。
私自身の経験からも、これは嘘ではないと言えます。
私の場合アメリカでプリウス専門店を立ち上げた当初、たった一人で、限られた資金3万ドル(約300万円)という状態でスタートしました。
この状況でスタートしてみて、私が最も大変に感じたのは「仕入れ」でした。
想定外の仕入れの難しさ。思うようにビジネスが進まない
例販売や従業員の採用は予想通り(想定内の困難)でしたが、仕入れの難しさは予想外でした。
特に、時間と資金を効率良く回転させることができず、このスピード感に最も悩ませられることになります。
前職では車の仕入れは比較的容易だったため、この問題は全く予想していない問題でした。
販売は予想よりもスムーズに進みましたが、仕入れをしないと在庫をそろえることができないため、頭の痛い問題でした。
仕入れのための時間的な苦労と資金繰りが大変だった
販売や従業員管理も重要ですが、良質な商品を適切な価格で仕入れることができなければ、このビジネスは成り立ちません
具体的に仕入れの何が大変かというと、時間的な苦労と資金繰りになります。
時間的な苦労とは良質な車を見つけ出し、適切な価格で仕入れるまでの過程でのことです。(口で言うと簡単なのですが、これがまた難しい!)
また、ビジネスを回すための資金繰りも考えなければいけません。
仕入れにおいては、仕入れた車を販売し、その収益を次の仕入れ資金に回すサイクルを作り出す必要がありますが、このプロセスが上手くいかないと資金繰りに大きな問題が生じます。
待っていても買取依頼の連絡は来ず。オークションで仕入れを行うが…
車の仕入れができなければ、当然売上も上がりません。
広告を出しても、「車を売りたい」という連絡が来ない状態だったので、解決策として車のオークションを利用することにしました。
ところがいざオークションを利用するとこれがまた大変でした。
実際に見に行かないと購入に踏み切れないので、現場で車を確認することになります。
オークション会場まで片道2~3時間かかることもざらでした。
アメリカの広さを改めて感じることになったのですが、朝早く起きて、暗いうちから遠出し、渋滞を避けながら会場に向かう日々。
このオークションによる仕入れのプロセスによって時間的な負担が大いに増すことになります。
オークションで不在の時間が増え、店舗は留守の状態に
このようにオークションに行くことで時間的な制約が増え、店舗を閉めて仕入れに行くこともありました。
お店には「ただ今留守にしております」という張り紙を出して外出することになります。
私が仕入れに出かけている間、もしもお客さんが来たとしても、お店は閉まっているという状態でした。
グランドオープン直後で来店される方が少なかったとはいえ、それでも訪れてくれるお客さんがいらっしゃいました。
ただその場合でも張り紙が飛んで行ってしまうこともあり、せっかく訪ねてくださったお客さんからお店が開いていないと連絡があったこともあります。
そこまで時間をかけても、必ず商品になる車を入手できるわけではない
店舗を閉めた状態でオークションに向かうのですが、必ずしもちゃんとした車を仕入れられる保証はありません。
当然、事故車は購入できないのでいくら安くても見送ることになります。
事故車でない車が出てきても、傷がついているたくさん車ということもあります。
また、オークションなのでいざ良い車があっても他の業者と競り合いになれば、車を仕入れできないケースもあります。
なので実際に買える車は見に行った車の20%から30%程度しかなかったと思います。
開業当初はこういった車の仕入れ関係の仕事にほとんどの時間を費やしていました。
創業直後の「信用不足」で時間の短縮ができず
話が少しそれますが、創業直後に良くあるのが、会社を起こしたばかりだと信用力が足りていないため、通常受けられるサービスが受けられないことも多々あります。
例えばお客様が自分のお店を通して新車を購入してくれた場合、仕入れ先のディーラーが車をお店に運んでくれて、書類は僕たちで準備するのが普通です。
ところが信用のない立ち上げ当初はそのようなサービスを受けられませんでした。
ではどうするのかというと、購入してくれるお客様と一緒にディーラーに行き、車を取りに行く必要がありました。
その後、ディーラーの営業マンがお客さんと直接書類を交わすため、私はその横で見ているだけの状態でした。
新車なので問題はないはずですが、それでもチェックする必要があり、この一連の流れで半日以上を費やすことも珍しくありませんでした。
信用不足によって支払い関係にも影響が
この信用不足による問題が創業当初の支払い関係にも大きな影響を及ぼしました。
例えばオークションを利用した時に信用がある状態だと、購入時に先に車を持ってきてもらって、後で支払うということができます。
ところが創業直後は信用がなかったために、車の購入には先払いが必要で、支払いには小切手(チェック)を使用しました。
そのチェックをオークション側が現金化して初めて車が送られることになるので、大体3日から4日は車を手に入れることができません。
個人から車を買取をする際も、今は車を先に引き受けてから送金という流れで買い取りを行っていますが、創業当初は先に車を引き取ってくるのは難しい状況でした。
そうなると先にお金を支払う必要があるのですが、お客様の中にはチェックを信用していないことがあるので、現金での支払いが基本になります。
中には偽札を疑われ、一緒に銀行に行って入金するまで車を手放さないケースもありました。
個人から高額の車を仕入れる際に、入金されないことも
さらに、私たちの会社に信用がないため、他社と同じ金額で売ってくれるケースはほぼなく、金額面でサービスすることがほとんどでした。
そこまで話を持っていきやっと商談に至るのですが、高額車両を買取する際にお客さんから受け取った小切手が、銀行で即座に入金されない問題に直面しました。
自分が使っている銀行に問い合わせたところ、私たちの銀行口座が開設から間もないということで信用がないと見なされて、相手側の銀行がチェックを保留にしていることが原因であると説明されました。
この結果、小切手からの入金に2週間もかかることがあり、これが次の車の仕入れ作業を遅らせる一因となりました。
2~3週間売り上げが上がらないという事態もあったので、かなりヒヤヒヤしたのを覚えています。
アメリカの”信用”について、こちらのショート動画と、記事もご確認ください!
創業直後だからこそ経験する困難
このように、開業直後の信用不足は仕入れにも支障をきたし、ビジネス運営に大きな負担をもたらします。
このような信用の問題は、直接仕入れに関わる業務だけではなく、銀行との取引にも影響を与えるのでお金の流れと滞らせる問題にも繋がりました。
銀行からの信用がないと、チェックの入金にも異常に時間がかかり、これがさらなる資金繰りの問題を生み出すことになりました。
起業を考えている方や、アメリカでのビジネスを始めようとしている方には、このような仕入れや信用に関する苦労を想定しておくことが重要です。
私の経験が、これから起業する皆さんの参考になれば幸いです。
後半の動画版はこちらから!
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